2023年の日本のがん死亡者数は38万人(男性221、360人、女性161、144人)です。一日に1000人以上もの人ががんで亡くなっています。約2人に1人ががんになる時代です。
また、がんで死亡する確率は、男性で約4人に1人(25%)、女性で約6人に1人(16.7%)です。
年代別に見ると、特に働き盛りの50代では死因の50%、60代では死因の45%が、がんによる死亡です。
これまでの推移を見ると、がんによる死亡者数は、この50年間で約4倍にも増加しました。
もっとも、高齢化が同時に進行しているため、年齢で調整すると減少していますが、それでも、がんによる死亡者数は異様に多くないでしょうか。
多くの人が、がんにかかる心配を抱いていると思います。
その私もがんになり、2024年12月、左の腎臓の腎盂・尿管がんが周囲に浸潤し、リンパにも転移して、ステージ4となり、腎臓は肥大し破裂して、CTを見た医師は「余命1から3ヶ月」と言っていました。
そう言われると、普通の人は「頭の中が真っ白」になるのでしょうが、私は、「がんは怖くない。共存できる」と信じていたので、即座に「がんは治りますよ」と医師に言い返していました。
少し変わっていますが、がんの疑いが濃厚にあったのは2021年の12月で、「腎盂がんの可能性が高いから、入院検査が必要で、がんの場合は「左の腎臓を摘出する必要がある」と言われていました。
そんな突拍子もないことを言われても受け入れられず、心配はしつつも3年間放置し、2024年は特にハードワークをしたストレスで、それが悪化したという次第です。
しかし、当然ながら、がんについては、ネットでいろんな動画を見たり、本を読んだりして、関心を持ち続けてきました。
特に、安保徹医師や、ジャーナリストの船瀬俊介氏の話を聞いて、がんの問題の全体像がわかり、ほとんど恐れなくなりました。
私たちは、テレビ・新聞・ドラマなどで伝えられる恐るべき「がん」のイメージに惑わされることなく、「確かな認識」を持って、恐れずに対処していくことが必要かと思います。
この手記は、単に私の闘病録ということではなく、既にがんになってしまった人や、がんについて心配している人に読んでもらって、実際の体験者としての私が、どんな考え方で、治療にあたったかを語ることで、がんは決して恐れる必要なく治るという希望を持っていただき、さらには日本の医療システムの根本的な改革につながることを期待して書きました。
第一章は、関心のない方は読み飛ばしてもらっても構わないかもしれませんが、一応、私の病気の療養の経過について記しました。
第二章は、がんの科学的な側面についてです。もっとも私は専門のがんの研究者ではないですが、私が学び経験した範囲内で、がんについてどう考えるべきかについて記しました。
第三章は、がんにまつわる社会科学的な背景について論じています。人々はがんについて、テレビ・新聞・ドラマなどで洗脳され恐れさせられているので、なぜそのようなことになっているかの理解がないと、がんの実像の理解はできないと考えたからに他なりません。がんは巨大なビジネスであり、そのビジネスを成り立たせるためには、人々ができるだけがんを恐れ、がんによって死亡することが重要なのだということを論じたいと思います。これについても、「そういう話はよく知っている」という人は読み飛ばしていただいて構いません。
第四章は、具体的な治療法です。がんは怖くないと言っても、さすがにステージ4ぐらいになると、他の臓器にも悪影響を与え、その悪循環により、下手をすると悪化していきますから、その悪循環を断つために、色んな療法を試したので、その経験を述べたいと思います。
最後に二つのことを記しておきたいと思います。
一つは、執筆や療養の相談のために、人工知能のPerplexityの世話になったことです。
私は、2024年の一月から、毎日、副業のプログラミングのため、Perplexityの世話になってきました。
その思考能力がいかに凄まじいかをよく知っています。
これまでは、Googleで検索することは「ググる」と呼ばれてきましたが、最近はPerplexityに質問を投げかけて回答を得ることを「パプる」と呼ぶ人も出てきたくらいです。
「ググる」場合は、文字通りネット検索をしてくれるわけですが、「パプル」場合は、質問内容をしっかりと知的に理解した上でネット検索をし、それらを取りまとめて回答してくれます。
質問内容によっては、学術論文なども調べた上で回答してくれるため、より正確な背景も含めて理解が可能となります。
この手記では、主としてコラムの作成に活用していますが、しっかりとした裏付けデータで補強するためにも活用いたしました。
治療や療養方法きついえと、24時間いつでも迅速に、根掘り葉掘り尋ねられますので、まさに時代は革命的な変化を遂げつつあると言うべきでしょう。
もう一つ書いておきたいのは、療養中は家内が献身的な世話をしてくれたことです。
店の作業負担が増えたにも関わらず、療養のサポートとともに、まさに八面六臂の活躍をしてくれました。
両親共にがんでその看病をした経験から、的確なアドバイスをもらいました。
また、子供の頃から添加物入りの食品を避ける母親の下で育ったために、添加物のない安全な食品について数知れない助言をもらいました。
それから、酵素風呂店経営という仕事柄、健康問題についての関心が高く、日頃からYouTubeで沢山の情報を仕入れているために、療法の方法についても沢山の情報をもらうとともに、色んな機器も積極的にリースしたり購入したりして使わせてもらいました。
よって、この手記でも、それらの数多くの療法について、私の個人的な症状と経験に限られますが、コメントし、参考にしていただければと思います。
本手記を参考にしていただいて、ご自分の頭で、何が真実かを判断の上、後悔のない治療法を選択されることを願います。
私の考え方を押し付ける気は毛頭ありませんが、ここに記した数多くのいささか専門的な用語や固有名詞についても、ご自身でさらにググったり、パプったりして、数多くの点と点を自分の頭で繋ぎ合わせて、権威や通念に惑わされることなく、真実の絵姿を描き出されることを願って止みません。
1章 病気の経過
1 腎盂がんの可能性が高いとの診断
2 余命1年とのクリニックの診断
3 京大病院へ、余命1ー3ヶ月の診断
4 ステント留置手術失敗
5 入院、静養
6 退院
7 自宅療養
2章 がんとは何か
1 がんは恐れるべきか
2 「先祖返り」の適応
3 解糖系とミトコンドリア系
4 大切な副交感神経
5 がんを退治する免疫細胞
6 がん真菌由来説
3章 がんの背景理解
1 そもそも医療とは?
2 そもそも医学とは?
3 そもそも治療とは?
4 増大する国民の医療負担
5 抗がん剤の危険性
6 迫害されてきた代替療法
4章 治療法1
1 基本的考え方
2 絶食
3 食事療法
4 大腸洗浄
5 重曹点滴
6 高濃度水素吸引
7 温熱療法
8 運動療法
9 高濃度ビタミンC点滴
5章 治療法2(抗酸化物質など)
1 基本的考え方
2 ヨモギ
3 ハルウコン
4 クロレラ
5 MCTオイル
6 パウダルコ
7 オメガ3脂肪酸
8 痛みのコントロール
1.腎盂がんの可能性が高いとの診断
まだ世間ではコロナ問題がメディアを賑わしていた最中だったと思う。
うちの店の酵素風呂の設備がうまく発酵しなくなった問題も尾を引いて、かなりストレスがかかり、食事もかなりいい加減になっていた。
そんな折に、たまに血尿が出るようになって、ある大病院で診察してもらった。
3年前の話で経緯について鮮明な記憶がないが、なぜか家内も同席していて、医者から、「腎盂がんの可能性が高いので、入院して、尿管から入れて腎臓内の細胞を採取する検査をしてほしい」との話があった。
こちらから「もし、がんとわかった場合はどうなりますか?」との質問に、「左の腎臓を摘出することになる」との回答だった。
血尿程度でなぜそこまでの話になるのか面食らったが、それと、その医者からはどうにも誠意が感じられず、また夫婦共々、医療には懐疑的だったので、結局、入院の話はそのままにした。
その日から私もがんの問題を自分ごととして考えるようになった。
自分ががんにならなければ、そう関心が持てるテーマでもなかったのだ。
家内は両親を共にがんで亡くし看取っていたので多少知識はあったようであるが、私は、その頃ネットで船瀬俊介氏や安保徹氏の動画をいくつか見た。
それで、幸か不幸か、がんはそこまで恐れる必要はない、がんとの共存は可能だと教えられ、当面様子を見ることにした.
しかし、それでも当時は5回ほど高濃度ビタミンC点滴を受け、高価なサルベストロールというサプリを毎日飲んでいた。
それらのおかげかどうか、血尿はしばらくおさまった。
血尿や濁った尿さえ出なければ大丈夫だろうとたかを括っていた。
その後は決まったように二ヶ月に一回ほど血尿が出た.
添加物の入った食品を食べるとてきめんに血の混じる尿となった。
よく冗談で「添加物を検出するリトマス試験紙のような腎臓だ」と言っていたが、それ以外は生活に何の支障もなく過ごせていた。
2.余命1年とのクリニックの診断
その後、3年間、血の混じる尿がたまに出る以外特に支障のない生活を送っていたが、3年目に副業でやっていた予約システムの改訂作業を始め、完璧を求めるあまりか、予定よりだいぶん時間がかかり、後半はかなりストレスがかかってきた。
もともと、店の手伝いとして、朝の掃除と夜の酵素風呂の撹拌作業をしており、それが12時間サイクルであるため、プログラミングを昼間やったり、深夜にやったりというかなり不規則な生活をした。
それでかなり体調が悪くなっていたことはわかっていたのだが、プラグラムというのは肝心なところは一気に仕上げないとダメなので、ギリギリまでストレスに耐えた。
「頑張る」ことを良しとする悲しい昭和世代のサガみたいなものだ。
そうしてギリギリまで頑張っていたが、どうにも元気が出なくなり、左脇腹が詰まったようになって、うまく排便もできないことが多くなった。
そこでやむなく、二〇二四年一二月一一日、市内で評判の良い泌尿器科のクリニックを探して診てもらった。
医師曰く、左の腎臓が形を成していなくて、がんが広がり、「一年後に元気である可能性は非常に低い」という診断であった。
それで大病院への紹介状を出してもらうことになったが、私の希望で多少とも良心的なところのありそうな、私も卒業した京大の病院にしてもらった。
最初別の大病院を勧められたが、そこはなんら同情心もなく「左の腎臓摘出」を告げた医師の病院だから避けたかった事情もある。
このクリニックで診断を受けたその日から、家内が寝る前に、後で述べる三井温熱式療法を施してくれた。
病院に頼ることなく、このような温熱療法などの自然療法で改善したいと、夫婦共に考えていた。
3.京大病院へ、余命1ー3ヶ月の診断
病院へ行っても、抗がん剤治療を受けさせられるのは目に見えていたので、何とか自力で直せないかと思っていたわけだ。
腸閉塞のように詰まった感じを治したいと、持病の過敏性大腸炎が影響していると考え、リンゼス錠という下剤を飲んだりもした。
しかし、根本的な解決ではないと家内の反対を受けて、ますますどうにもならなくなってきた。
クリニックで紹介状をもらって、普通の人はすぐその病院で行くのだろうが、結局行ったのは12日後だ。
二〇二四年一二月二三日、朝の4時ごろだが、痛みがひどくなってきた。
それで駆け込むように京大病院の緊急で診てもらった。
そもそも病院には、痛みのコントロールと、もし腸閉塞ならばその物理的な外科的手術だけを望んでいたので、痛い時に緊急で診てもらうのは、私には都合が良かった事情もある。
家内が手配してくれて、病院へ行き、早速CTを撮ってもらった。蛍光剤だったか?特殊な薬剤を使ったCTを勧められたが、腎臓に悪いかもしれないとのことで、それは断り、単純なCTを撮ってもらった。かなりの時間をかけた撮影だった。
そのCT画像を見ての医師の診断は、「左の腎臓が肥大して破裂しており、がんが大腸など周囲の臓器に広がり、リンパにもがんが転移し、ステージ4で、余命は1ー3ヶ月」との診断であった。
普通の人は頭が真っ白になるところだろうが、私は即座に「がんは治りますよー」と、ショックも受けず答えていた。
そのせいもあってか、しばらくして家内に病状を説明するときは「余命数ヶ月」に変わっていた(笑)
その朝、即座に入院させてもらえたのはありがたがった。
そもそも、私が病院に期待していたのは、緊急的措置と外科的手術だけだ。
侵襲性の高い治療は受けないと初めから医師に伝えておいた。
また、腸閉塞のような状況を治すのに、内科との連携を求めたが、組織というのは縦割りで、そう簡単に連携できるものではない。
これは最初求めたが、医師がCTで腸閉塞は起きていないというのでそこは安心して受け入れることとした。
京大病院のこの医師は期待通り誠意の感じられる医師で、こちらの要望もしっかり受け入れてくれた。
ちなみに、入院したばかりの時、我ながら驚いたが、体温は38.8度であった。
腎臓から漏れた尿が感染により炎症を起こしているようだった。
入院した日の翌日午後7時。担当の医師ら3人と、看護師1人と、家内と私で治療方針会議があった。
そこで、肥大した腎臓からの尿を流すため、尿管にステントを留置する手術をすることと、その後の抗がん剤治療を提案された。
私たちは抗がん剤治療は論外だとして受け入れず、家内と私でステント留置手術をするかどうかで意見が分かれた。
私はしないという意見だったが、医師と議論せず、家内と議論できたのは、後から思うと絶妙な演出のようで良かったと思う。
私が反対したのは、
◯非常に高額な透析を連想して経費がかかりすぎることを心配したこと、
◯濁った尿が出るぐらいだから、左の腎臓の尿管が必ずしも詰まっているとは言えないこと
◯その後も二ヶ月ごとに来院し、ステントを入れ直すのは、経費もかかるし、いろんな副作用があると心配したこと
などがあった。
しかし、翌日、経費がそれほど高くないことを知って、私も手術を受け入れることとした.
4.ステント留置手術失敗
手術は結局、3日後の27日午後2時からとなった.
尿管に管が入らない恐れが4割ほどあると聞いて、そのこともあり全身麻酔の上での手術となった。
一時間で手術が終わり、病室に戻って、とりあえず一安心した.病状の改善につながると。
しかし、しばらくして担当医師がやってきて、尿管が詰まっていて、どうしても管が入らなかったと告げられた。
とりわけショックを受けたわけでもないが、後になって考えると、失敗であったことは幸いであった。
5.入院、静養
手術が失敗して、もう病院にしてもらう治療は、抗生物質の点滴が少し残っていたこと以外、何もなかったのだが、幸いというべきか、年末に差し掛かっていて、いたければ入院しても良いということで、元旦をはさみ1月7日まで入院させてもらった。
入院初日の朝と昼に病院食を摂って以来、絶食をしていた効果が一番大きいと思うが、病状は次第に直線的に回復していった。
最初は良く微熱が出ていたがそれも次第に出なくなり、脇腹の痛みに対して、痛み止めのカロナールは、最初は2ー3回服用していたが、最後は1日1回ぐらいに減ってきた。
そして腹部の不快感も減少してきた.
家内が早速に購入してくれた高濃度水素発生器で水素を吸引しながら、Bluetoothでスマホから接続したヘッドホンで、漫才やら音楽を聴き、がん関係の本を何冊か読むという悠々の入院生活であった。
家内が仕入れてきた薬やサプリも服用し、一週間の絶食を終えて、後半は家内が届けてくれる野菜ペーストを朝と昼に食べていた。
6.退院
二〇二五年一月七日に京大病院を退院した。
一応、さらに痛みがひどくなった時のために、通常行われるように、緩和ケアサービスを行ってくれる医院用に担当医師に紹介状を出してもらった.
そのときは、まだ痛みが酷くなる心配は完全に払拭できていたわけではなかったから、緩和ケアか訪問看護サービスのあるどちらかの病院やクリニックを探そうかなという思いは少しあった。
できれば自然療法を含めた統合的ないわゆるホリスティックな診療もしてくれるところを希望していたが、そのようなところは近くでは簡単に見つかりそうもなかったので、宛先なしの紹介状にしてもらった。
退院の際、家内と私と担当医師で話し合いを持った。
こちらの希望をしっかり聞いて対応していただいたのでありがたかったが、その医師から「私たち医師の常識からすれば、何も治療をしない場合の余命は半年です」と告げられた。
夫婦ともども内心「医者は余命を言うのが好きだなー」と笑っていたが、しかし、確かに、医者の間では、そのレベルの病状なんだなということはわかり、参考にはなる。
いきなり第2章は、「がんとは何か」という大層なタイトルにしてしまっているが、まずは単刀直入に、私の知り得たことに基づいて思うところを書くのがわかりやすいかもしれにい。
1 がんについての世間の通念
世間では、がんについて、大体次のような通念がある。
◯がんは不治の病であり、恐ろしい
◯がん細胞は放置すれば増殖、転移し、最後には死に至る
◯がんの治療は手術、放射線、抗がん剤が信頼できる治療法である
◯生きるためには毛が抜け、体が弱り果てるような抗がん剤治療は避けて通れない
◯がん患者に対して医師は余命宣告して当然である
しかし、これらは本当にそうなのであろうか?
それでは、一つ一つの通念について私の思うところを、できるだけ事実に基づいて論じていくのがわかりやすいかもしれない。
「がんは不治の病であり、恐ろしい」か?
言うまでもないが、がんは「不治の病」というわけではない。YouTube動画やXなどのSNSでよく語られているように、「がんサバイバー」という方はよくいらっしゃる。
そして、がんにかかった部位の初期の切除などの場合を除くと、「がんサバイバー」というのは、医療でもう治療できなくて見放され、自ら代替治療を探し求めて治療されているというケースがほとんどである。
そもそも、なぜ「代替治療」という言葉があるのだろう?
がん以外の病気で、病院が施す治療以外に「代替」する治療について、語られることはあまりないように思う。
つまり、人々は、病院が施す、手術、放射線治療、抗がん剤治療という「三大標準治療」に対して疑念を抱いているからに他ならない。
「がん細胞は放置すれば増殖、転移し、最後には死に至る」か?
2019年当時、初めてがんの疑いが濃厚になった時によく思ったことは、「がん細胞は誰でも毎日5000個近く発生している」ということだ。そして、日々、免疫細胞がそれらと戦って、処理してくれている。
人には、基本的にがん細胞を攻撃しやっつける機能が備わっているのだ。
それを、必ず増殖し続けるかのように考えるのはおかしいのではないか?
「がんの治療は手術、放射線、抗がん剤が信頼できる治療法である」か?
がんの治療は手術、放射線、抗がん剤が三大標準治療として医学界では基本的常識として受け入れられている。
しかし、新しい治療法の発見などで、なぜ柔軟に、治療法を追加していかないのか?
免疫療法なども、発展してきたのではないか?
また、がん治療をサポートすると思われる、あとで述べる絶食、ケトン食療法、水素吸入などを、なぜ補助的に活用することなく、自由診療として全額負担を患者に強いているのであろうか?
あまりにも頑なな姿勢がそこにないか。
「生きるためには毛が抜け、体が弱り果てるような抗がん剤治療は避けて通れない」か?
これはちょっと調べればわかることだが、そもそも抗がん剤は、猛毒であり、増がん剤であり、がん細胞に限らず、免疫細胞も含めて、全ての細胞を攻撃し弱らせる。
日頃、がん細胞と戦ってくれている免疫細胞まで弱らせる抗がん剤なぞ全く意味がないのではないか?
実際よく知られた話であるが、医者たちに「もし自身や家族ががんになれぱ、抗がん剤治療を受けたり受けさせたりしますか?」というアンケートをしたところ99%の医者は「受けない」と回答する。
私も、高濃度ビタミンC点滴を受ける際、クリニックの医師が見せてくれた点滴研究会の資料にそのことが記載されていて、だからビタミンC点滴が良いとの宣伝をしていた。
また、がんサバイバーミュージシャンの動画で、がんの治った人がいて、後日、担当の医師が、奥さんががんになったので、どうやってがんを治したか教えてほしいという、笑うに笑えないエピソードが紹介されている。
医者たちも、民間で用いられているような代替療法について、確かな知識がないのである。
また、後でも詳しく述べるが、アメリカでは抗がん剤などの化学療法が全く効果を示さなかったことを議会のOTAリポートが認めており、以来、欧米では化学療法について反省が加えられており、そのため、がんによる死亡者数は、徐々に減ってきているのである。
「がん患者に対して医師は余命宣告して当然である」
人は病院へ病気を治しに行くものだという、庶民の常識があると思うが、医者は「治ります」と患者を勇気付けることもなく、「あなたの余命は何ヶ月です」とやたらと言いたがる。
私も、クリニックと病院で合計4回言われた。
最初はクリニックで「一年後元気でいられる可能性は非常に低い」と言われ、京大ではCT画像を見て「余命は1から3ヶ月」と言われ、私が意に介さず「がんは治りますよ」と笑っていたせいか、その直後の家内への説明では「余命は数ヶ月です」に変わっていた(笑)。そして、最後、退院時には「我々医者の常識では、何も治療をしなかった場合の余命は6ヶ月です」と伸びていた(笑)。
医師からすれば、誰に告知するかという問題があり、かつては家族にのみ告知して本人には知らせないということもあったので、それを本人にするようになったのだという説明がなされるかもしれないが、病院へ治しに行って、「あなたは死にます」と言うのは全くおかしな話である。
実際生き残っている例も多々あるであるから、これは一種の脅迫的行為と呼んで差し支えないと思われる。
なぜなら、「がんは怖い」と思い込んでいる人は、余命数ヶ月と聞くと、頭の中が真っ白になって、「お医者様の言われる通りにしますから、なんとかしてください」と言う気持ちに追い込まれてしまうのだ。
「がんの新しい治療法」の著者世古口裕司氏が述べているように、この宣告は、普通の人には、大変なショックで、ちょうど、地上に置かれた50センチの板の道ならその上を簡単に歩けるとに、それが100メートル上空にあれば、ほとんどの人が怖くて歩けなくなるのに似ている。
精神的な気持ちの持ちようはそれほどに多大な威力を持つので、希望を失わせる余命宣告は、もっと慎重に医者は行うべであろう。
2 安保徹医師のがんについての解説
2021年12月、私が腎盂がんの可能性が非常に高いと知らされた時、がんについて基本的なことを教えてもらったのが、ジャーナリストの船瀬俊介氏と、新潟大学の免疫学の教授であった故・安保徹氏である。
安保氏は、たくさんの動画や著作で、自身の考えを述べておられるが、浅学の私がPerplexityの力も借りて要約すると次の通りだ。
安保徹氏は、免疫学の観点からがんの発生メカニズムや治療法について独自の理論を展開している。
がんの発生原因について、安保氏は、がんは遺伝子の異常ではなく、低体温・低酸素というストレス環境に対する適応反応として発生すると述べ、これは、20億年前の低酸素環境で生きていた祖先細胞の状態に戻る「先祖返り」の現象だと説明している。
また、交感神経と副交感神経は免疫細胞と密接に関わっており、これらの関係ががんの問題にも影響を与えている。
交感神経優位時には顆粒球の比率が上昇し、副交感神経優位時にはリンパ球の比率が上昇する。
そして、自律神経のバランスの乱れが免疫力の低下を招き、がんを含む様々な病気の原因となる。
特に真面目に長時間働き過ぎて過度のストレスがあると、交感神経優位の状態を長引かせ、顆粒球の比率を上げるとともに、ストレス時に分泌されるコルチゾールが、NK細胞の働きを抑制し、免疫細胞間の情報伝達を阻害する。
さらに、忙しさによる交感神経の過剰な刺激は血管を収縮させ、血流障害を引き起こし、その血流障害は免疫細胞の活動を妨げ、免疫力の低下を招く。
また、がん細胞は解糖系でエネルギーを得るため、体温を上げて酸素を取り入れる(深呼吸など)ことでミトコンドリアを活性化させ、がん細胞が生存しにくい環境を作る。
安保氏は、このように、免疫力の低下はがんを含む様々な健康問題につながるため、何より自律神経のバランスを整え、ストレスを適切に管理することが、がん予防を含む全体的な健康維持に重要だと説明している。
3 解糖系とミトコンドリア系
安保徹氏の理論を踏まえ、がんの発生メカニズムと免疫系の関係について、さらに深く掘り下げてみよう。
ミトコンドリアは、かつて独立した生物であったが、多細胞生物の細胞内に共生し、細胞内小器官として進化した可能性が高い。この共生関係により、生物のエネルギー産生能力は飛躍的に向上した。
現在、人体には主に二つのエネルギー産生経路がある。解糖系とミトコンドリア系である。
解糖系は、主にグルコースを利用してエネルギーを産生する。この経路の特徴は、酸素を必要としない無酸素プロセスであり、エネルギー産生速度が非常に速いが、効率は低い。グルコース1分子から2分子のATPしか生成されない。主に白筋(白い筋肉)で活用され、瞬発力を必要とする活動に適している。また、32〜33度の低体温環境で最も効率的に機能する。
一方、ミトコンドリア系は、より複雑で効率的なエネルギー産生経路である。酸素を必要とする有酸素プロセスであり、グルコースだけでなく、脂肪やタンパク質も燃料として利用できる。エネルギー産生に時間がかかるが、持続的に高いエネルギーを供給する。エネルギー効率が高く、グルコース1分子から36〜38分子のATPを生成する。主に赤筋(赤い筋肉)、心筋、脳神経細胞で活用され、高体温環境で最も効率的に機能する。
人間の成長過程において、エネルギー産生システムは変化する。子どもの頃は解糖系が優位であるが、加齢とともにミトコンドリア系中心にシフトしていく。この変化は、持久力の向上や長期的なエネルギー効率の改善につながる。
安保氏の理論では、がん細胞は主に解糖系でエネルギーを得るとされている。これは、低酸素・低体温環境への適応であり、いわば「先祖返り」の現象だと説明できる。したがって、体温を上げ、十分な酸素を取り入れることで、ミトコンドリア系を活性化させ、がん細胞にとって不利な環境を作り出すことができる。
このように、エネルギー産生システムの理解は、がんの発生メカニズムや予防法を考える上で重要な視点を提供している。自律神経のバランスを整え、適度な運動や深呼吸を行うことで、ミトコンドリア系を活性化させ、健康的な細胞環境を維持することが、がん予防につながるのである。
4 大切な副交感神経
安保徹氏の理論を踏まえ、副交感神経を優位にすることの重要性について、さらに深く掘り下げてみよう。
副交感神経が優位になると、人はリラックスできるのだ。日中、活動しているときは交感神経が、夕方からは副交感神経が働く。交感神経が働くことによって脈が速くなり血圧が高くなることで筋肉に血液が送られ、元気に働けるわけだ。
一方で、副交感神経が優位になると、以下のような効果が期待できる。
まず、免疫機能が向上する。リンパ球の比率が上昇し、体の防御機能が高まるのだ。これにより、様々な疾患に対する抵抗力が向上する。
次に、消化機能が改善される。消化管の蠕動運動や消化機能は副交感神経の支配下にあり、副交感神経が優位になることで、消化液の分泌が促進され、消化管運動も促進される。
ストレス軽減と休息も重要だ。副交感神経が優位になることで、質の高い休息が得られ、特に夜間の副交感神経優位は、良質な睡眠を促進し、心身の回復を助ける。
血流も改善される。交感神経優位の状態が続くと血管が収縮するが、副交感神経優位になることで血管が拡張し、血流が改善する。これは全身の細胞に十分な酸素と栄養を供給するために重要だ。
体温調節も自律神経のバランスと関係している。健康な人の体温はおよそ36.5度で、これは自律神経のバランスのとれている状態だ。副交感神経優位の状態を適切に保つことで、理想的な体温を維持しやすくなる。
さらに、安保氏の理論によると、アレルギー疾患では副交感神経優位の状態を改善する必要がある。適切な副?交感神経の活性化は、過剰な免疫反応を抑制し、アレルギー症状の緩和につながる可能性がある。
このように、副交感神経を優位にすることは、全身の健康維持に重要な役割を果たしている。日々の生活の中で、適度な休息、リラックスする時間の確保、そして深呼吸や軽い運動などを通じて、副交感神経の活性化を意識することが大切だ。例えば、ウォーキングは消化を促進し、胃腸の動きを活発にする効果がある。また、軽い読書や穏やかな音楽、気持ちが落ち着く香り、軽い体操やストレッチ、呼吸法なども、自分に合ったリラックス方法として効果的だ。
5 がんを退治する免疫細胞
人間の体には、病気や異常な細胞から守るための「免疫細胞」という小さな守護者が存在する。その中でも特に注目されているのが「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」である。この細胞は名前の通り、生まれつき(ナチュラル)敵を倒す(キラー)能力を持つ。
がんと戦う免疫細胞の働き
NK細胞の働き
NK細胞は体内をパトロールし、がん細胞やウイルスに感染した細胞を見つけ次第攻撃する。特徴的なのは、他の免疫細胞のように「指示」を待たず、自ら判断して動ける点である。また、がん細胞が自己を偽装しても、それを見破り攻撃する能力を持つ。
他の免疫細胞との連携
免疫システムはチームプレーで働く。例えば、「T細胞」はNK細胞が攻撃しきれなかったがん細胞を標的とし、さらに強力な攻撃を行う。また、「B細胞」は抗体を作り、がん細胞を無力化する役割を担う。
免疫療法の可能性
近年では、患者自身の免疫細胞を一度体外に取り出し、活性化・増殖させて再び体内に戻す「免疫療法」が注目されている。この方法により、NK細胞やT細胞などの力を強化し、がんと戦う力を高めることが期待されている。
このように、免疫細胞は人間の体を守る重要な存在である。日々進化する医療技術によって、これらの力を活用した治療法も広がりつつある。
白血球について
白血球は大きく「顆粒球」「リンパ球」「単球」の3種類に分類され、それぞれ異なる免疫機能を担います。以下に包含関係と主要な細胞について解説します。
1. 顆粒球
好中球: 細菌や真菌を貪食・殺菌する主力細胞。炎症時に増加。
好酸球: 寄生虫やアレルギー反応に関与。ヒスタミンの分解も行う。
好塩基球: ヒスタミンを放出し、即時型アレルギーに関与。
2. リンパ球
T細胞: 胸腺で成熟し、感染細胞やがん細胞を攻撃(キラーT細胞)したり、他の免疫細胞を活性化(ヘルパーT細胞)する。
B細胞: 骨髄で成熟し、抗体を産生。抗原提示も行う。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞): 自然免疫の一部で、ウイルス感染細胞やがん細胞を迅速に攻撃。
3. 単球
組織でマクロファージや樹状細胞に分化。異物の貪食と抗原提示を行う
NK細胞と再生医療
NK細胞は特定の抗原情報なしで異常な細胞を攻撃するため、がん治療や免疫療法で重要視されています。また、再生医療では腫瘍抑制や免疫調整にも寄与します。
T細胞とB細胞の役割
T細胞: 細胞性免疫を担い、感染細胞やがん細胞への直接攻撃が主な役割。
B細胞: 液性免疫を担い、抗体を放出して病原体を中和する。
これらの白血球は協調して働き、自然免疫と獲得免疫の両方に寄与しています。
6 がん真菌由来説
これまで述べてきた、安保徹医師の講演や著作に基づく説明に上乗せする形になるが、是非とも、がんの真菌由来説に述べておかねばならない。
私なりに、がん真菌由来説が非常に重要な学説と思う理由は、次の通りだ。
○2019年の雑誌Natureに膵臓がんと真菌との関係が論文として発表された
○心臓や脾臓では、がんが発生しないが、これはその部分の高い内部体温のため、カビ同様真菌が嫌う環境だからと考えられる
○後で述べるローマ大学の腫瘍学の専門家であるシモンチーニ博士が、真菌説に基づいて、重曹点滴を行ったところ、高い治癒率を誇っている。
現代医学では、がんは何やら細胞が突然変異して異常増殖をはじめというような理解がなされており、「がん遺伝子」や「がん抑制遺伝子」が関与していて、複数の遺伝子変異が蓄積することでがん化が進むと考えられているが、それは完全に証明されているわけではなく、がんの発生には、環境因子や生活習慣なども影響し、複雑な家庭を経るため、直接的な因果関係を完全に示すことは困難とされている。
しかし、2019年、権威ある科学雑誌Natureに、膵臓がんと真菌の関与について、腸内に存在する真菌が膵臓に移動し、特にマラセチア属が膵臓がんの進行を促進することが示された。この真菌は補体カスケードを活性化し炎症を引き起こすことで腫瘍増殖を助けるという。
また、抗真菌薬の投与により腫瘍の成長が抑制されることも確認されており、真菌を標的とした治療法の可能性が期待されている。
東京医科歯科大学の研究でも、腫瘍内の真菌マラセチア・グロボーサが膵臓がんの発癌や予後に影響を与えることが明らかにされた。
また、肝臓がんと真菌との関係について、理化学研究所の研究で、病原性真菌カンジダ菌が活性酸素を生成し、肝細胞死を引き起こす分子メカニズムを解明し、肝障害の新たな発症機構を示し、新規治療法開発への可能性を示唆している。
7 進行がんの場合の増殖メカニズム
私の場合「進行がん」と診断されたわけだが、民間療法の人たちの多くも、初期の癌ならともかく、進行してしまったがんの治癒は難しいという人が多い。
がんは、最初はゆっくりと増殖するが、次第に増殖スピードが増していくと考えられている。
それは、単にがん細胞が増えていくからということではなくて、がんによる炎症が進んで、体内における周囲の環境が悪化して、一種の悪循環を起こすと考える方が適切だろう。
専門的内容で不正確では困るのでは、コラムとしてPerplexityに解説してもらおう。
がんの増殖過程は、単純な細胞分裂の繰り返しではなく、複雑な生体反応を伴う現象である。初期段階では、がん細胞はゆっくりと分裂し、数を増やしていく[7]。しかし、がん細胞の数が一定の閾値を超えると、増殖速度が急激に上昇する[7]。
この増殖速度の変化は、がん細胞自体の増加だけでなく、がんによる炎症反応と密接に関連している。がん細胞は周囲の環境に影響を与え、炎症を引き起こす[2]。この炎症反応は、がんの進展を促進する一種の悪循環を生み出すのである。
炎症過程が進行すると、成長因子、サイトカイン、ケモカインなどが含まれる複雑なシグナル伝達ネットワークが形成される[9]。これらの物質は、がん細胞の増殖を促進するだけでなく、周囲の正常細胞にも影響を与え、がんの微小環境を形成する[9]。
特に注目すべきは、NFーκβ、STAT3、HIF1αなどの転写因子の活性化である[9]。これらの因子は、さらなる炎症性メディエーターの産生を誘導し、炎症細胞をがん微小環境に動員する[9]。この過程で、プロスタグランジンなどの炎症関連物質が産生され、がんの進展を加速させる[9]。
また、がんによる炎症は免疫系にも影響を与える。例えば、ILー1βのような炎症性サイトカインは、REGNASEー1の発現量を低下させ、MDSCを誘導する[8]。これにより、細胞傷害性T細胞による抗腫瘍免疫が抑制され、がんの進展が促進される[8]。
このように、がんの増殖は単なる細胞分裂の加速ではなく、炎症反応を介した複雑な生体反応の結果である。がん細胞の増加、炎症の進行、免疫抑制の強化が相互に作用し、悪循環を形成することで、がんの進展が加速されるのである。
この理解は、がん治療において炎症制御の重要性を示唆している。がん細胞を標的とするだけでなく、炎症反応を適切に制御することが、効果的ながん治療につながる可能性がある。
このように、進行がんといえども、対症療法的痛み止めに頼ってばかりでは、炎症作用で周囲環境が悪化して、がんはますます増殖し、死に向かってダイビングすることとなってしまう。
痛みが少しでも自然の作用で緩和できると、治療の許容範囲も広がり、栄養摂取も改善し、運動療法も負荷を上げていくことができて、健康に向かって、加速していく。
進行がんの場合は、死に向かってダイビングしていくのか、徐々に健康に向かって改善していくのか、球の上のボールのようにどちらに向かうかわからない分岐点というものが存在するのであろうと思う。
したがって、後で述べつるように、さまざまな治療法を組み合わせて、炎症が悪循環を起こさないようにしていくことがまずは大切ということになてくる。
「がんの標準治療は間違っている」と言ったところで、ほとんどの人は聞く耳を持たない。
「権威のある医者が嘘を言うはずはない」
「「代替治療」も単に金儲けでやっているのだろう」
「学者も有名人もみんな抗がん剤治療を受けているではないか」
「がんの医療を否定的に言う人は陰謀論者に違いない」
等々、ほとんどの人の脳内では、このようにして点と点が結びついて、先に書いたようなごく一般的な通念を形成するのだ。
これは医者も看護師らも同様だ。
つまり、
◯がんは不治の病であり、恐ろしい
◯がん細胞は放置すれば増殖、転移し、最後には死に至る
◯がんの治療は手術、放射線、抗がん剤が信頼できる治療法である
◯生きるためには毛が抜け、体が弱り果てるような抗がん剤治療は避けて通れない
◯がん患者に対して医師は余命宣告して当然である
というわけだ。
そのような人たちに対して、私が無理強いして説得する気はない。
自分の人生だから、基本的に自分の好き勝手にして貰えば良い。
しかし、後で述べるように、どんどん金額が嵩んでいくこの国の医療費を、そのような通念を持った大多数の人たちが、さらに無闇に増大させていくという問題はある。
全額自己負担の医療費ならば、全く勝手にして貰えば良いわだけど、保険診療であり、高額医療補助などがあるので、当人ががんになって治療を受けても、7割以上、国民全員が負担するわけである。
「「国民皆保険制度」は良い」とばかりに喜んでばかりはいられない。
このようなことも含め、そもそも医療とは? 、そもそも医学とは?、そもそも治療とは?、そもそも保険医療とは?というわかりやすいタイトルで、がんをめぐる背景について問題を整理していきたい。
1.そもそも医療とは
医療・食品・環境ジャーナリストとして知られる船瀬俊介氏は、動画で様々な医療アプローチについて、解説しているが、西洋医学のアプローチは、そのうちの一つに過ぎないことを理解するのが大事であるように思う。
ナチュロパシー
ナチュロパシーは自然療法とも呼ばれ、人体の自然治癒力を活用して健康を維持・回復させる医療哲学である。一般的に食事療法、ハーブ療法、運動療法などの自然な方法を用いる。
オステオパシー
オステオパシーは1874年にアメリカの医師A.T.Still博士によって創始された自然医学である。体を一つのシステムとして捉え、ボディー、ハート、マインドの調和を健康と考える。主に手技を用いて、筋骨格系の機能を改善し、自然治癒力を高めることを目的とする。
サイコセラピー
サイコセラピー、すなわち心理療法は、心理的な問題や精神的な障害を治療するための対話を中心とした治療法である。精神分析、認知行動療法、家族療法など、様々なアプローチがある。クライアントと治療者の間の対話を通じて、心理的な問題の原因を探り、解決策を見出していく。うつ病、不安障害、トラウマなど、幅広い心理的問題に対して効果があるとされている。
ホメオパシー
一般的に「同種療法」と呼ばれ、症状を引き起こす物質を極めて希釈した薬を用いて治療する代替医療の一つである。
アロパシー
アロパシー医学は西洋医学(対症医療)のことを指す。症状に対して直接的に作用する薬物や治療法を用いる医療アプローチである。
現代の西洋医学とは、ここの「アロパシー」という医療アプローチに過ぎず、それが最も優れていると考えるのは早計であろう。
ここに書いてあるように西洋医学は、対症療法に過ぎないのだ、根治療法なのではない。
船瀬氏によれば、医学部では「自然治癒力」について教えないとのことであるが、まさにその自然治癒力を無視しているのが、現在の西洋医学であり、病院である。
私も入院して改めて実感したが、医師の口から
「絶食しましょう」
「食事療法をしましょう」
「大腸洗浄をしましょう」
「自然治癒力こそ大事です」
「免疫力を高めましょう」
というような言葉は一切聞かれなかった。
少なくともがんに関しては、本当に治そうという意思が医者にはないと見た方が良い。
「対症療法」とは、病気の根本原因について作用せず、現れた治癒過程の症状を抑えつけて一見改善したように見せかけるだけの「詐欺的」療法と断罪して差し支えないと思う。
対症療法の典型的な例はステロイド剤だろうと思う。一時的に改善するが、後からまたぶり返し、さらに一層悪くなっていることが多いようだ。
抗がん剤などもその類に近く、一時的にそのがん組織が小さくなったとしても、免疫細胞まで痛めつけるので、当然のように、体の他の部分にまでがんが発生することになる。
医療はまずビジネスである
私はよく「病院」と言う言葉に疑問を持った。
人々は、「病院は病気を治すところ」と思い込んでいるが、病院のどこかにそのように明確に記述されているところはあるだろうか。一般人がそう思い込んでいるだけかもしれない。
最も外科的な手術の場合、本当に治してもらったと思える治療を受けることはあるが、がんをはじめ「アロパシー」で薬により「対症療法」を行う成人病などの類は、むしろ「病気を作る院」と言う意味ではないかと、意地悪く思いたくなる。
本当に治す気なら「健康院」とか「療養院」と呼ぶ方がふさわしいのではないかと思う。
そして、健康になってもらうために、あらゆる手を尽くして、同時並行的な治療を進めるというのが本来の心ある治療のはずである。
しかし、そうはなっていないのは、医療はまず何よりもビジネスであるということだ。
患者の病気がすぐに治ってしまっては、うちの店のように接客業をしている人たちはすぐにわかるように、「リピーター」が育たない。
「先生、また再発しました」と病院に駆け込まれると、医者たちは、内心「よくまた来てくださいました」と思うはずだ。
だから、根本治癒ではなく、対症療法により一時的に医学の力はすごいと思わせた上で、再来してもらうのが医者には最もありがたいのである。
「そんな意地の悪いうがった見方はおかしい」と思う人は多いかもしれないが、しかし、実際のところ、検査もせず、手術もせず、薬も出さず、「絶食をしましょう」「食事療法をしましょう」「運動療法をしましょう」と指導するだけでは、大した利益にはならない。
がんの場合であれば、利益が出る「手術、放射線、抗がん剤」に絞って、「病院ではこの3つしかやりません」としておいた方が安泰というわけだ。
下手に安上がりの治療法を勧めて、それで本当に回復されたのでは、病院経営は立ち行かなくなる。
2.そもそも医学とは
私は大学の農学部で少し生物学を学び、公務員試験のために化学を独学で学んだが、医学は厳密な科学とはいささか様相が違うのではないかと思い始めた。
数学、物理学、化学などの厳密な科学と何かが違う。
医療ではよく「科学的エビデンスがある」やら「ない」やら、「科学」であろうと強調したい姿勢が目立つが、しかし、それは、そのように装いたいだけのように思われる。
医学は、まず、農学や工学同様、応用科学である。応用科学に基づいて実施されていることが、必ずしも、正当で賢明な選択とは言えない。
例えば、高層ビルは工学的テーマであるが、それにより周辺環境の日射を遮るとか、そもそもコンクリートの素材が人間の健康的な生活に良いのかなどの問題は切れ捨てられている。
さらに言うと、医学は教条的な学問と呼んで良いと思う。
例えば、医師国家試験で、「がんの標準治療について論ぜよ」という問題が出た時に、「免疫療法など、優れた代替療法もあるので、早急に標準治療の一つに加えた方が良い」などと論じたら、その学生はその国家試験に合格しないのに違いない。
医者たちは初めから、治療方法について、教えられたことを鵜呑みにしなければ、医師にすらなれないようになっているわけだ。
さらに批判的に言うと、医学とは、医療・製薬業界の利権に基づく支配層に押し付けられた学問と呼んで良い。
私も環境省にいて、地球温暖化対策などに関わったのでよく知っているが、官庁には日々業界関係者が出入りしていた。
役所の作る報告書にはいちいち目を通して、役所が業界利益に反する方向に行かないように、課長補佐クラスなどに絶えず話をするというロビー活動に余念がない。
環境省という大して特定の業界と深い関わりのない官庁ですらそうであるだから、階下にある厚生労働省が、医療・製薬業界から多大な圧力を受けていることは十分に想像できる。
厳密な「科学」ではなく、利権まみれのビジネスのための科学であるのに、「科学でございます」と装いたがるのが、医学の実態であろう。
生物学も必ずしも厳密な科学とは言えない
医学の基礎となっている生物学も厳密な科学とは言えない面がある。
SNSでよく話題にされる「千島学説」について、家内が「生命の自覚〜よみがえる千島学説〜」という本を私に読むようにと入院中に買ってきてくれて読んだのが、この問題について、思った以上に参考にさせていただいた。
例えば、現代の生物学では「生命の自然発生」は否定されているけれども、進化の過程において、何十億年か前には生命の自然発生を前提としてないと、進化そのものが始まりようがない。
大昔には、生命の自然発生はあったけれども、今はないというのは、少し腑に落ちない話である。
ウイルスのように、生命体と非生命体の中間のようなものも明らかになっている現代である。有機物だけのスープから、適宜組み合わさって、生命が蘇ることも完全に否定しきれないのではないか。
一応、生物学では、パスツールの首を長くしたフラスコの実験によって、生命の自然発生が否定されているが、考えてみれば、あまりに単純な実験である。あらかじめ高温で処理しているから、タンパク質が変性してしまって、生命として組み直されなかっただけかもしれない。
現代の医学や生物学では、人間の造血は骨髄で行われるということになっているが、これも怪しいか感じが拭えない。
というのは、これは私も以前から思っていたことであるが、植物のクロロフィルと、人間の赤血球のヘモグロビンは、分子構造が非常に似ている。ともにポリフィリン環という構造で、配位している金属が、植物の場合はマグネシウムで、人間の場合は鉄の違いがあるだけで、他はかなり似ている。
だから、赤血球がそのようなものであるとすると、骨髄で作られるというより、千島喜久男博士の主張するように「腸造血説」の方が妥当のように思われる。
千島喜久男博士によると、赤血球は小腸の絨毛で造られ、食物の消化過程で生じる「モネラ」と呼ばれる状態の物質が、腸の粘膜をおおい、絨毛上皮細胞から赤血球母細胞を経て赤血球が生まれるとされている。
例えば、骨の存在しない無脊椎動物でも血液はあり、ミミズなど環形動物は食道背部にある血液腺、エビやカニなどの節足動物は肢の基部に、ホヤなどの軟体動物は消化管結合組織内に造血組織があるとのことだ。
このようなことをあわせ考えると、千島博士の言うように、小腸の絨毛で作られると考える方が自然かもしれない。
また、千島学説では、赤血球は様々な体細胞が分化する母体であるとされている。健康で栄養状態が良い時は、赤血球が白血球に分化した後、各組織細胞に分化するとされていいる。一方、栄養不良や断食、大量出血時には、体細胞が赤血球に逆戻りするとしている。
このような話も、血管の末端である毛細血管の太さが赤血球の直径とほとんど同じであることを考えると、赤血球は単に血管内で酸素や二酸化炭素を運搬するだけならそんなに毛細血管を細くする必要はなかったはずだから、体細胞の形成にも預かっているのではないかと思えてくる。
それぞれの細胞がひたすら分裂を繰り返して身体が出来上がると言うより、ある程度体が大きくなると、赤血球が、新しい組織を作っているのではないかと考えてしまう。
私は専門家ではないので、真偽のほどは不明ではあるが、生物学の基礎的な問題については、世界全体で特定の結論に執着してしまっているような話は少なからずありそうである。
生きた生命体を切り取って、顕微鏡下のブレパラートで観察して仮説を立てているのだろうが、実際の生命体と切り取られた切片が同じ挙動を示すと言えるかどうかも大きな疑問だからである。
3.そもそも治療とは
「そもそも医療とは」の話と若干重なるが、西洋医学の対症療法の問題点についてさらに深く考えてみたい。
私が、2021年に血尿が出るからと病院を訪れると、腎盂がんの可能性が高いから検査入院を勧められ、「もしがんだたらどうなりますか?」と尋ねると、「左の腎臓を摘出することになる」との冷たい回答であった。
これは例えてみれば、自動車パンクしたので、自動車の修理に行ったら、「タイヤを外しましょう」と藪から棒にいわれ、「3つのタイヤで走ってください」と言われたのと似ている。
腎臓が一つになって、どんな不具合が出るか、医者は責任を持ってくれないだろう。
かくの如く、西洋医学では目に見える不具合を取り去りさえすれば治ったと考えるフシが濃厚である。
特に、女性で子宮がんになったり、乳がんなったりしたときに、本当に子宮を取り去ったり、乳房を取り去ったりしないといけないのだろうか。
私は、私の腎盂がんと言う症例以外で確かなことは言えないが、しかし、がんはどこにできようと共通した性格があると言われる。
様々な代替療法で、がん細胞を退縮に持っていくという話はよく聞くし、それは不可能なことではないように思う。
まず何より、目の前に見えている症状を消し去ることが治療なのではない。
人間や生物には自然治癒力が備わっており、発熱にせよ、咳き込むにせよ、下痢をするにせよ、痛みにせよ、そのような症状は、身体が治癒に向かおうとしているからと捉えるべきなのだ。
だから、(痛みについては若干例外的なものとして後で論ずるが)、これらの症状について、回復過程に入ったとむしろ喜ぶべきことと言える。
実際がんが増殖しているだけの時は、痛みなどが出てこないことがあり、私のようにかなり増殖して他の臓器を圧迫してから症状が顕著になったりする。
だから、症状が出てきたら、「これで正式に仕事を休んで良いと、周囲の人たちにも説明できる」と喜んだ方が良いくらいだ。
一方、対症療法の西洋医学は、発熱には解熱剤、咳き込みには咳止め、下痢には下痢止め、痛みには痛み止めというように、目の前の症状をなくすことだけに注力する。
これは喩えてみれば、誰かが書いていたように「高利貸しビジネス」である。
つまり、その場では、お金を手に入れて客は喜ぶが、将来高利の借金がその客を苦しめることとなる。
西洋医学ビジネスモデルは、まさにこの高利貸しビジネスと似ているのである。
「対症療法」ではなく、本当に務めなければならないのは、「根治療法」である。
がんの場合は、もともと人間にがん細胞を退治する免疫力があるのだから、その免疫力を高めることこそが真の治療と言える。
人間は実に巧妙にできているので、現代西洋医学は、その人間の自然治癒能力の高さには足元にも及ばないということを考えるべきだ。
日頃から、創造主の偉大さを実感している人は、医者よりも、創造主の方を信頼するはずだ。
4.増大する国民の医療負担
令和4年度(2022年度)の日本の医療費総額46兆6、967億円で、次のような構成になっている。
財源別構成:
保険料: 約53%
公費(税金): 約32%
患者負担: 約15%。
年齢別構成:
75歳以上: 約60%
65~74歳: 約20%
65歳未満: 約20%[5]。
診療種類別構成:
入院医療費: 約37%
外来医療費: 約35%
調剤医療費(薬剤費): 約18%
患者が負担するのは15%のみで、残りの85%は要するに国民の負担となっている。
また、65歳以上の高齢者だけで、医療費全体の約80%をも占めるに至っている。
この医療費は過去においても急速に増大してきたし、今後も、厚生労働省による将来見通しでは、2040年までに日本の医療費総額は約82兆円に達すると予測されている。
日本の医療費総額は、過去50年間で大幅に増加している。昭和29年度(1954年)の国民医療費は約2、152億円であったが、2023年度には47.3兆円に達した。これにより、名目値で約220倍に増加したことになる。
この増加は、高齢化や医療技術の進歩、診療報酬制度の改定などが主な要因とされている。また、医療費の対GDP比も上昇しており、国民所得に占める割合が拡大していることから、医療費の持続可能性が重要な課題となっている。
がん関連の医療費を見ると、やはり最大であり、2021年度のデータによると、がん(新生物)の医療費は約4兆8、428億円であり、医科医療費全体の12.1%を占めている。また、2023年度の医療費総額が47.3兆円であることから、この割合を適用すると、がん関連医療費は約5.7兆円程度と推計される。
がん関連は、医療費全体の11.5%を占める循環器系疾患とともに、大きな割合を占めている。
このような医療費の趨勢を見ると、なんとかしないと若者世代に大きな負担を強いることとなり、国家が破綻しかねない勢いである。
高額な治療技術の導入ばかりに走るのではなく、生活指導、食事療法、運動療法など、安易な高額治療に走らない医療となることを追求すべきであろう。
5.抗がん剤の危険性
がん治療というと抗がん剤を使用することが当たり前のように報道されているが、私から見れば全くあり得無い選択肢である。
いかにその理由を列挙したい。
◯抗がん剤は正常細胞(免疫細胞も含む)をもやっつけ、数多くの副作用をもたらす
◯抗がん剤によるDNA損傷で、白血病など二次発がんリスクがある。
◯がん細胞は抗がん剤に対して耐性を獲得することがある。
◯医者は自らには使わないというアンケート結果がある
◯アメリカ議会OTAレポートで
◯看護師による抗がん剤の取り扱いは極めて危険でそのガイドラインが定められている
1.正常細胞への影響
抗がん剤により以下のような副作用が発生します:
•骨髄抑制(白血球減少、貧血)
•脱毛
•消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢)
•神経障害(しびれ)
•臓器障害(肝・腎機能障害)
2.二次発がんのリスク
長期的には、抗がん剤によるDNA損傷が原因で白血病などの二次発がんリスクも指摘されている。
3.耐性獲得
がん細胞は抗がん剤に対して耐性を獲得することがあり、これにより治療効果が低下し、新たな治療法が必要になる場合がある。
4.医者へのアンケート結果
「医者ががんになった場合、抗がん剤治療を受けるか」という医者へのアンケートがあり、その結果、99%の医者が「ノー」と答えたという話がよく語られている。
この正確な出典は書かれていないものの、私はビタミンC点滴を受けた時、クリニックの医師がその解説書を見せてくれて、その点滴研究会の資料に、この話が書かれていたので間違いない。
もし、読者が抗がん剤治療を勧めてきたら、「先生がもし私の立場だったら、抗がん剤治療を受け入れますか?」という、本来失礼でもなんでもない質問をしてみれば良い。
そこで「ノー」という回答を得られたり、医師が怒り出したりしたら、そのような病院には一切近付かないことをお勧めしたい。
4.OTAレポート
1988年にアメリカ議会技術評価局(OTA)が発表した「OTAレポート」は、癌治療の従来療法(手術、放射線、抗がん剤)の効果と限界を評価し、代替療法の可能性を提言した報告書です。
従来療法の課題: 抗がん剤の副作用や再発率の高さ、一部患者で治療を行わない方が生存期間が長い場合があることを指摘。
代替療法への注目: 食事療法や心理療法など一部代替療法の効果を認め、研究促進や評価体制の整備を提案。
影響: 政策変更や保険適用検討を推奨し、癌治療の新たな視点を提供。
なお、アメリカではこのレポートが出て以来、抗がん剤による療法が見直され、がんによる死亡者数も減少を始めている。
レポートが出て3年後、がんによる死亡者数がピークであったが、その後1991年から2019年までに死亡率は33%減少し、約380万人が命を救われたと推定されている。
日本ではこのレポートのことがほとんど報道されなかったようで、今もそう死亡者数はぐんぐん増加中である。
5. 抗がん剤の取り扱い規定
看護師などが抗がん剤を取り扱うときは、大変な防護対策が求められている。
普通の毒物ではないことがよくわかる。
抗がん剤取り扱い時の防護対策
•個人用防護具(PPE)の着用: 耐薬品性の高い手袋(二重装着推奨)、液体浸透を防ぐガウン、N95マスクやゴーグル、キャップを使用。
•作業環境の整備: 安全キャビネット(クラスII)内で調製を行い、閉鎖式接続器具を使用して漏出や針刺し事故を防止。
•PPEの着脱手順: 着用は「ガウン→マスク→ゴーグル→手袋」、脱衣は「手袋→ゴーグル→ガウン→マスク」の順で行い、手指消毒を徹底。
•緊急時対応: 吸入・経皮曝露や針刺し事故が発生した場合は速やかに洗浄・報告し、適切な処置を実施。
私は、環境省時代、中国大陸で日本軍が大量に使った遺棄化学兵器の処理に携わったが、まさに、日本軍が大久野島などで、化学兵器としての糜爛剤マスタードガスを取り扱うのに類似するような重装備の防御対策なのである。
ちなみに、マスタードガスは、第一次世界大戦中に使用された化学兵器で、DNAやタンパク質を攻撃するアルキル化作用を持ち、この性質が細胞分裂を抑制するため、異常増殖するがん細胞の治療に応用された。
特に、マスタードガスの誘導体である「窒素マスタード」は、1940年代に抗がん剤として開発され、悪性リンパ腫や白血病の治療に用いられ、この研究が、現代の化学療法の基盤となっているとのことである.
6. 迫害されてきた代替療法
このようにがん治療には高額な医療費がかかり、そのがんビジネスを守るために、ジャーナリストの船瀬俊介氏は、「がんマフィア」がいると断じた。
実際そのような話はよくある。日本に限らず、がんの代替療法に関しては、大きな圧力がかけられている。
ライナス・ポーリング
ライナス・ポーリング博士は、1954年に、化学結合の本質と分子構造に関する研究で、量子力学を化学に応用した先駆者としてノーベル化学賞を受け、1962年に、核実験禁止運動への貢献が評価され、単独でノーベル平和賞も受賞した20世紀を代表する科学者である。
彼は、ビタミンCの大量摂取や高濃度ビタミンC点滴療法を提唱し、がんや風邪、その他の疾患への効果を主張したが、医学界からは「非科学的」と見なされることも多く、これにより、彼は学術的な場で孤立することになり、一部では「異端視」され、彼の研究活動への資金提供や支持も減少したとされている。
しかし、彼は、は批判を受けながらも、自身の研究と信念を貫き続け、「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー医学)」という新しい概念を提唱し、栄養素による病気予防と治療の可能性を追求した。
彼の研究は現在でも代替医療や補完医療の分野で注目されており、その影響は続いている。
トゥーリオ・シモンチーニ博士
シモンチーニ博士は、2002年にイタリア・ミラノで末期がん患者3人に重曹点滴療法を実施したものの、全員が死亡し、この件で殺人罪が問われたが、患者が末期状態であったことから殺人罪は取り下げられ、詐欺罪と過失致死罪で有罪判決を受けた。その後、イタリア政府は標準的な治療法を拒否し非科学的な治療を続けたとして彼の医師免許を剥奪した。
さらに2007年にはオランダで乳がん患者に重曹治療を行い、その患者が死亡する事件が起きたため、オランダ当局はこの治療法を禁止し危険性について警告を発した。
イタリア国内で活動できなくなった博士は他国で診療を続けたものの、多くの国でその治療法は認可されず批判を受けることとなった。それでもシモンチーニ博士は、自身の治療法への信念を貫き活動を続け、現在はセルビアで治療活動を行っている。
後にも述べるように、重曹点滴はメニエール病やめまいに対して古くから使われている治療法であり、基本的に安全な方式である。それでも迫害されるのは、この治療法が非常に低価格でがんを治してしまうことが世に知られることを、世界の医療当局が恐れていると考える方が自然である。
日本では一日に1000人以上がんで死亡しているが、シモンチーニ博士の医師免許を剥奪するなら、日本では毎日数百人の医師免許を剥奪しなければならないだろう。
安保徹氏、宗像久男氏、近藤誠氏
がん治療のあり方について厳しく批判してきた医師として、この三人の尽力を忘れるわけにはいかない。勇気ある医師として長く記憶にとどめたいところだ。
奇しくも、三人とも健康問題のエキスパートでありながら、元気であったのに数日で急死されたという共通点がある。
どのような方法によってかわからないが、巨大ながんビジネスの利権を守ろうとした「がんマフィア」(船瀬俊介氏の言葉)に狙われたのではないかと想像できる。
安保徹氏
経歴: (一九四七年一〇月九日 ー 二〇一六年一二月六日)日本の免疫学者で、新潟大学名誉教授。白血球の自律神経支配メカニズムを解明し、免疫学の分野で国際的に活躍
現代医療を厳しく批判する著書: 『医療が病いをつくる―免疫からの警鐘』、『「薬をやめる」と病気は治る (免疫力を上げる一番の近道は薬からの離脱だった』
死去日: 二〇一六年一二月六日。
状況: 死去直前まで講演活動を行っており、非常に活発だったとされています。
宗像久男氏
経歴: 1948年 ー 二〇二〇年九月二二日)代替医療を推進した医師で、長崎大学医学部卒業後、ナチュラルクリニック代々木など複数のクリニックで院長を務めた。
現代医療を厳しく批判する著書: 『がんは治る病気だ!』、『がんは5年以内に日本から消える!』
死去日: 二〇二〇年二月一三日。
状況: がん治療分野で活躍しており、亡くなる直前まで活動を続けていたと報じられています。
近藤誠氏
経歴: 一九四八年一〇月二四日 ー 二〇二二年八月一三日)慶応義塾大学病院で、元は放射線治療に携わり、その後、がん治療における独自理論を展開し、慶應義塾大学医学部専任講師を務めた。
現代医療を厳しく批判する著書: 『患者よ、がんと闘うな』、『医者に殺されない47の心得』、『クスリに殺されない47の心得 体のチカラがよみがえる近藤流「断薬」のススメ』、 『近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか?』、『「健康不安」に殺されるな 僕が最後に伝えたかった一番大事なこと』、『医者の大罪 医療サギに殺されない39の心得』、『がん放置療法のすすめ―患者150人の証言』、『がん治療に殺された人、放置して生きのびた人』、『抗がん剤だけはやめなさい』、『「余命3カ月」のウソ 』
死去日: 二〇二二年九月一一日。
状況: 晩年も執筆や講演を行っており、突然の死が注目されました。
これらの人物が共通して「急逝」と表現される背景には、それぞれが健康に関する専門家でありながら突然亡くなったことがあると考えられる。
6.がん患者殺処分ベルトコンベヤー
以上、書いてきたことをしっかりと理解された読者は、「がん患者殺処分ベルトコンベヤー」と書いても特に驚かれないであろう。
人々は、健康診断や早期がん検診で、細かながんやがんもどきまで、がんと診断され、「がん患者殺処分ベルトコンベヤー」に乗せられ、最終的に「緩和ケア」へと送り込まれ、火葬場送りとなる。
この「がん患者殺処分ベルトコンベヤー」こそが、医療業界にとって最も利益率の高い方式なのである。
食事療法や、自然治癒力や、重曹点滴など、ほとんど利益にならないような分岐ルートを持ち込むと、「標準治療」の実態がバレてしまい、将来性も高い6兆円のがん利権がシュポシュポと泡のように消えてしまうのである。
宗像久男医師が述べたように、がんは5年以内に日本から消えてしまうのだ。
だから、6兆円の10000分の1の6億円を使ってでも、マスコミに対する洗脳工作費用として使われているとしても全くおかしくない。
この「がんの実態を正しく伝える」などという実しやかな大義名分を掲げる洗脳工作費用で、日々、人々は、「がんは恐ろしい」、「たとえ苦しくとも、抗がん剤治療を受けるしかない」と思わされているのである。
1. 基本的考え方
因果応報で全ての物事には原因と結果がある。
その結果である症状を降り除くことだけに専心するのが、西洋医学である。がんで言えば、対症療法しかしない西洋医学界は、手術、放射線、抗がん剤の三大標準治療を掟のように定める。
しかし、根本的治癒を目指したいのであれば、結果にばかり気を取られないで、原因の方に目を向けるべきなのだ。
少なくとも、予防や初期の段階では、この姿勢が重要であろう。
一方で、私が診断されたようなステージ4の進行がんのような場合は、進行による臓器への悪影響や、そのフィードバックによるがんの増悪という悪循環を考慮に入れて、もっとも大事な免疫能力を落とすことのない範囲内で、薬や手術などの人為的介入措置の必要性を検討せざるを得ないかもしれない。
このような合併症的な緊急事態がない場合や、それがある場合であっても、まずはがんがなぜ起きたのかという「原因」に遡って、必要な生活改善を施すというのが、治療の本来のあり方であるはずだ。
識者の意見を総合すると、相互に関連性はあるとはいえ、がん発症の原因を体内の環境という観点で網羅的に並べるならば、がんのできやすい環境とは、
◯低酸素
◯低体温
◯血液が汚れている
◯酸性化
◯リラックス不足
◯炎症、活性酸素
◯糖分過多
である。
低酸素
がんは解糖系によりエネルギーを得ており、正常細胞はミトコンドリア系も使ってエネルギーを得ているため、酸素を使ってエネルギーを得るミトコンドリアを活性化すれば、相対的にがん細胞は立場が弱くなる。
よって、深呼吸や有酸素運動により、酸素をしっかりと体の隅々まで送り届けることが重要となる。
低体温
がん細胞は、42度程度で死滅するとされる。
心臓や脾臓など温度の高い臓器でがんが発生しないように、体温の高い部位ではがん細胞は育ちにくい。
よって、温熱療法は疑いなく、がん予防や治療にも有効であり、健康増進にも有益である。
反対に、体温が下がるとがん細胞は勢いづく。
私も、当初冬の寒い時期に療養したので、寒さに15分ぐらい以上晒されると、大抵症状が悪化した。がん患者にとって、寒さは大敵であろう。
また、絶食や寒さなどで体温が下がるような時は、ハルウコン、ショウガ、MCTオイルなど、即エネルギーとして使われるサプリや食品を摂取することも重要になってくると思う。
血液が汚れている
便秘などによって、血液が汚れることは、よく言われるように万病の元だ。
もし、血液が汚れていると思ったら、絶食や大腸洗浄をしてでも、まずは血液を浄化することが重要だろう。
もちろん、添加物など人工化学物質の含まれない食品を摂ることも必須と考えられる。
酸性化
体内が酸性に傾くと、がん細胞の増殖に適した環境が作られる。
酸性化は慢性的な炎症や不適切な食生活によって引き起こされる可能性がある。
アルカリ性の食品を多く摂取し、ストレスを軽減することで、体内環境をより中性に保つことが重要である。
リラックス不足(過剰な交感神経優位)
特に日本人の場合は、厳格な労働サービスの提供が求められる国民性、長時間労働などから考え、また、実際に50ー60代男性でがんによる死亡が顕著に多いことを考えても、交感神経が過剰に優位になる、つまりリラックスが不足して、副交感神経優位の状態で身体の修復作業が十分に進まないことが、がん発症の最も大きな原因と思われる。
安保徹氏も、この自律神経の問題を免疫と絡めて論じておられるので参考になる。
また、身近な人たちとの良い人間関係を構築したり、好きな仕事や趣味に没頭して達成感を得たりなど、体内に幸せホルモンを生み出すことで、自律神経のバランスを整えることができる。
炎症、活性酸素
慢性的な炎症は、がんの発生リスクを高める重要な要因である。
炎症によって生じる活性酸素は、細胞のDNAを傷つけ、がん化を促進する可能性がある。
抗酸化作用や抗炎症作用のある食品の摂取や、ストレス管理、適度な運動、あるいは水素吸入によって、慢性炎症を抑制し、活性酸素の過剰生成を防ぐことが重要である。
特に、酸素を利用するミトコンドリアでは活性酸素が発生しやすいので、抗酸化物質の摂取は、このミトコンドリアを活性化して、基本的に解糖系しか利用しないがん細胞に対して有利に正常細胞を応援することになると思う。
糖分過多
すでに述べたようにがん細胞は、解糖系を用いてエネルギー生産を行い、その解糖系では糖分であるグルコースを用いて乳酸とすることでエネルギーを取り出している。
よって、炭水化物など糖分を摂り過ぎると、がん細胞に餌を与えることとなる。
糖分は特に取らなくとも、特に成人はミトコンドリアで脂肪を使って効率よくエネルギー生産を行うので、炭水化物を断つことは、思うほど大きな問題を引き起こさないと思う。
幸せホルモンは、脳内で働く神経伝達物質で、精神や身体の健康に重要な役割を果たします。以下にそれぞれの特徴を解説します。
1.. セロトニン
役割: 精神の安定、情緒のコントロール、自律神経の調節、睡眠・覚醒リズムの維持 。
分布: 脳(縫線核)、腸(90%)、血小板。
ー 不足時の影響: 不安、うつ症状、攻撃性の増加、不眠など。
ー 増やす方法: 日光浴、リズム運動(ウォーキングなど)、深呼吸。
2. エンドルフィン
ー 役割: 鎮痛作用、高揚感の誘発、ストレス軽減。「脳内モルヒネ」とも呼ばれる。
ー 分泌のきっかけ: 有酸素運動(ランナーズハイ)、笑い、瞑想、辛い食べ物。
ー 効果: 痛みを和らげるだけでなく、幸福感や集中力を高める。
3.ドーパミン
ー 役割: 喜びや快楽を感じる際に分泌。やる気やモチベーションを高める。
ー 不足時の影響: 無気力、集中力低下、パーキンソン病との関連。
ー 増やす方法: 目標達成、運動、ポジティブな経験。
4. オキシトシン
ー 役割: 愛情や信頼感を促進。不安や恐怖を軽減し、人間関係を深める。
ー 分泌のきっかけ: スキンシップ(抱擁など)、親密な交流。
全体的な特徴
これらの物質は単独ではなく相互に作用し合い、心身のバランスを保っています。例えば、セロトニンがドーパミンやノルアドレナリンを制御し、エンドルフィンがストレス解消に寄与するなど、それぞれが補完的に働きます 。
適切な生活習慣(運動、日光浴、人間関係の構築)でこれらの物質を活性化させることが健康維持に重要です。
緊急事態のアプローチ
このように、まず基本として、がんを引き起こすその原因についての認識を深めて、絶えずそれを改善していくことが重要だろう。
しかし、先に述べたように、そんな悠長な時間を取ってられないほど、がん細胞が臓器に影響を与え始め、合併症を含め、病気の症状が出始めた緊急事態については、別のアプローチが必要になると思う。
私はそのような場合、船瀬俊介氏がよく言われているように、「動くな、食うな、寝てろ」ということが基本的に大事であろうと思う。
動物たちは体調が悪くなると大抵そのようにするようだ。
「動くな、食うな、寝てろ」とは「緊張する交感神経や臓器を休ませ、副交感神経を優位にして身体の回復を図れ」ということで、まことに理にかなっている。
私の場合であれば、最も体調の悪かった時は、腸と腎臓が相互に悪影響を及ぼし合っていると思われるような状況だった。
腎盂がんがひどくなって、大腸にまで悪影響を与え、そしてその大腸の不調が、また腎臓に悪影響を与えるという悪循環が起きていると考えた。
「腸腎連関」という言葉があるようだが、まさにこの二つをセットで考えないといけないと思っていたが、そのような場合であっても、その複雑な糸のもつれのような状態は、まずは「動くな、食うな、寝てろ」がベストの治療法であると思う。
人間には、基本的にホメオスタシス(恒常性維持)の機能があり、常に元の正常な状態に戻ろうとする。それを信じて、じっとしていることが大事だ。
下手に医師などの他人や、薬に介入させず、人間が本来持っている素晴らしい機能をしっかり信頼することが、このような緊急事態には重要なりであろうと思う。
人工知能の助けを借りた医療相談
基本的考え方として、付け加えたいことの一つは、人工知能の利用である。
2023年ごろを境に時代は大きく変わった。
知能は人間の専売特許ではなくなり、人工知能がより広範囲に調べて答えを出してくれる時代がやってきたのだ。
人々はまだその威力を十分に認識していないと思うが、医療相談についても、人工知能は十分に活躍してくれる。
私も、今回の療養に際しては、毎日何度も人工知能のPerplexityに質問を投げかけた。
その成果は、この手記にも反映させている。
がんの療養に際しても、ぜひPerplexityのような人工知能の活用をお勧めしたい。
しかし、注意すべきことは、ネットにある情報は大半が医師たちの見解であり、西洋医学の掟に従った知識であるので、質問をするときは、より学術的なレベルまで掘り下げて、学術論文を参考にしないと答えられないような質問をするのが賢明だと思う。
やはり、基本的には、自らの頭の中で点と点を繋いで、真実の画像を作り上げるような知的作業が一番肝心である。
回復・悪化の度合いを測る指標の活用
そして、基本的考え方として、もう一つ付け加えたいことの一つは、「回復・悪化の度合いを測る指標の活用」である。
病院に頼りきらず、自ら代替療法を調べ研究して採用しようとする人は、どうしても色んな療法を試すことになると思うが、その際に、自分の病状がどの程度良くなったり、悪くなったりしたかは、数値化した指標として是非とも記録しておくことをお勧めしたい。
手元のメモ用紙でも、スマホでも良いが、できれば、私がしたように家族と情報を共有できればなお良いと思う。
例えば、痛み一つとってみても、他人が「痛い」と言っている時を想像してみればわかる通り、どこが痛いのか、どの程度痛いのか、悪化しているのか、よくなっているのか、どんな痛みなのかは、いつもよくよく説明してもらわないと想像できないものだ。
だから、そのような数値化できないような痛みの性質についても、事細かに記述すると、家族にも良くわかる。
また、当然ながら、それらをメモしておくことで、日々の回復・悪化の推移が良くわかるようになる。
この指標として、私の今回の経験に基づいてお勧めしたいのは次のような例だ。
○ 痛みの大きさ
部位、性質。痛みレベルを大体数値化しておく。
○ 運動のパフォーマンスのレベル
日常的な体の動作の機敏さ、立ちくらみしないかなど。
ある地点からある地点まで歩いたり、自転車で走ったりする場合の、しんどさ、かかる時間など。
トレーニングジムに行っている場合は、例えば、トレッドミルのスピード、歩いたり走ったりした距離、時間など。
○ 痛み止めの薬の服用状況
服用した時間、回数など。当然、服用から服用までの時間が伸びれば喜ばしい。
○ 快便かどうか
消化器系症状が絡んでいる場合は、自然な排便が規則正しくできているかどうか。
○ 体温
炎症があったり、寒気を感じたり、発熱がある人の場合は、頻繁に測定。
○ しこりの手触り
がんなどのしこりが外側から触ってわかる場合の状況。
○ 睡眠
睡眠がしっかり取れているかどうか。トータルの睡眠時間、規則正しさ。
このような指標を家族と共有することで、病状や療養方法について有益な会話をすることができるようになるメリットは計り知れない。
がん患者の血液データの特徴
◯ビタミンD濃度(25ヒドロキシビタミンD)が低い
◯EPA/AA比が低い
◯アルプミン値が低い
◯CRP値が高い
◯白血球数が少ない(ただし高すぎても良くない)
◯好中球が多く、リンパ球が少ない
◯空腹時血糖値が高い
「栄養チャンネルの信長」より
https://youtu.be/7YtuOM1UfHw?si=CPTuCRBaxpQneCkg
ここからは、具体的に重要と思われる療法を個別に、私の経験に基づいて論じていきたい。
関連情報を数多く、コラムとして掲載しているので、科学的な事実などについて参考にしていただきたい。
2.絶食
病気が進行して、いよいよ療養しようかという時、病状に消化器系が絡んでいる人や、血液が汚れていると思われる場合、まずは「絶食」をするのが良いと思う。
生物は大昔から飢餓に耐えてきた長い歴史があるので、少々絶食しても身体は耐えられるようだ。
私も入院後一週間ほぼ絶食し、生まれて初めての経験であったが、基本的にベッドで寝ていただけなので、心配するほど空腹感も感じることなく過ごすことができた。
絶食をして栄養分が取り込めないと、最初は内臓脂肪の脂肪が使われ、次いで、皮下脂肪の脂肪が使われる。
ここまではいわゆるファスティングとして効果のある健康法である。
大型の魚類など、長寿命の、食物連鎖の頂点にいるような生物は、食物連鎖の最下層から徐々に生物濃縮された有害な難分解性・蓄積性有機化合物をかなり高い濃度で蓄積するが、同様に人間も、脂肪組織には長年溜め込んだ有害な有機化合物が少なからず含まれているはずである。
だから、内臓脂肪や皮下脂肪を一旦無くすことは、そのデトックスの効果により、健康的な身体を取り戻すためには有益なことだと思う。
「動くな、食べるな、寝てろ」という船瀬俊介氏の言葉通り、当初はこの「食べるな」を実行して、その間は、見る見る病状は回復していった。
船瀬氏も言うように、体内で栄養分がなくなってくると、身体は、例えば腎臓のフィルターに詰まった老廃物まで活用しようとするので、身体は隅々までクリーンになっていく。
ちなみに、このような現象は「オートファジー(自食作用)と呼ばれ、細胞内のタンパク質や不要な成分を分解し、リサイクルを行う。飢餓状態や絶食時に特に活性化され、老廃物の排出、エネルギー源の確保、細胞の恒常性維持に重要な役割を果たす。
人間の場合、絶食開始から約16時間後にオートファジーの活動が最大になるとされている。
しかし、私も経験したが、絶食や食事制限の度が過ぎてくると、体が痩せて皮膚が弛んでくるばかりでなく、足が貧弱になって、筋肉量の減少まで招いてしまう。
こうなると、体内のタンパク質まで消費され始めたということであり、私の場合は、それが一週間の絶食と、それに次ぐ厳しい一週間の食事制限後あたりから感じ取れるようになってきた。
そうすると、次の課題として何を食べるかということが問題になってくる。
生命を長く維持するためには、やはり何かを食べなくてはいけない。
3. 食事療法(煮込み野菜スープのすすめ)
がん患者の場合、まずは炭水化物を摂らないようにすることが重要であると思う。
私は、食事制限期間中、実際に、玄米ご飯などを二、三回食べてみたが、途端に調子が狂った経験をした。
医者たちは、往々にして「バランスよく栄養をとってください」とか、「何でも好きなものを食べてください」とアドバイスする人がいるようであるが、どちらが正しいであろうか?
私は、今回の療養の経験を通じて、やはり「炭水化物は摂らない方が良い」という方針で過ごした。
なぜ、そのように考えるか、参考情報を記すので、各自で判断していただきたい。
炭水化物の摂取を断つ(断糖)
何度か既に書いたように、がん細胞は解糖系を使ってエネルギーを取り出す。
その解糖系で使われるのがグルコースである。
よって、このグルコースの元となる炭水化物は摂らないと、がん細胞には文字通り餌が与えられないわけだから、がん細胞の弱体化に役立つと言えるはずだ。
また、グルコースは解糖系で乳酸となるので、その乳酸が周囲を酸性化してがんの増殖を促進してしまうという問題もある。
しかし、「エネルギー源の炭水化物を摂らないと動けなくなるのではないか?」という心配をする人がいるかもしれないが、その心配はあまり必要ない。
人間には、そして、特に成人は、エネルギー源としてもっと効率的なミトコンドリア系を主として用いている。
ミトコンドリア系もグルコースを使うが、グルコースがなくなっても、今度は脂肪も利用可能であるので、炭水化物を摂らなくとも、エネルギーはかなりの程度産生できるのである。
この糖質制限は、「ケトン食事療法」としても知られる。
ケトン食療法
ケトン食療法は、糖質を制限し脂質を多く摂取することで、体内でケトン体を生成しエネルギー源として利用する食事療法です。主に難治性てんかんの発作抑制や、がん治療の補助療法として注目されています。
主な特徴
ケトン比: 脂質量を炭水化物+タンパク質量で割った比率で、一般的に2:1~3:1が目標。
効果: てんかん発作の頻度減少やがん細胞増殖抑制が報告されています。
副作用: 低血糖、便秘、体重減少などが生じる可能性があるため、医師の指導が必要です。
賢い人は、「でも、解糖系は瞬発力を出すのに役立つはずだから、ミトコンドリア系だけでは瞬発力が出なくなるのでは?」との疑問を持つ人がいるかもしれない。
しかし、それもあまり心配する必要がないようだ。次のコラムを参照されたい。
複数のエネルギー生産システムとその適応
解糖系は瞬発力を生み出すのに重要な役割を果たしますが、ミトコンドリア系が主体となっても瞬発力を完全に失うわけではありません。人体には、グルコース以外にも瞬発力のためのエネルギー生産経路が備わっています。
クレアチンリン酸系
瞬発力を生み出す主要な経路の一つに、クレアチンリン酸系があります。この系は、解糖系よりも速くエネルギーを供給できます。クレアチンリン酸は筋肉中に貯蔵されており、運動開始直後の数秒間、ATP(アデノシン三リン酸)を素早く再合成するのに使用されます。
乳酸の再利用
ミトコンドリア系が主体となった場合でも、解糖系で生成された乳酸は完全に無駄になるわけではありません。実際、ミトコンドリア系は解糖系で残った乳酸やピルビン酸も取り込んでエネルギー生産に利用します。さらに、最近の研究では、乳酸が速筋を活性化し、瞬発力を高める効果があることが明らかになっています。
脂肪酸の利用
ミトコンドリア系は主に脂肪酸をエネルギー源として利用します。これにより、長時間のエネルギー供給が可能になりますが、同時に短時間の高強度運動にも対応できます。
適応メカニズム
人体は年齢とともにエネルギー生産システムを適応させていきます。ミトコンドリア系が主体となっても、必要に応じて解糖系を活性化させる能力は維持されます。トレーニングによって、この適応能力を向上させることも可能です。
結論として、ミトコンドリア系が主体となっても、人体には複数のエネルギー生産経路が存在し、状況に応じて適切に活用されます。これにより、瞬発力と持久力のバランスが保たれるのです。
炭水化物を断つので、当然ながら、米、パン、麺類などのほか、芋類や砂糖なども摂らないようにした。
根菜類は微妙であるが、ニンジンなどは、炭水化物の量も少なく栄養価が高いので、日々食べていた。
動物性タンパク質を断つ
動物性タンパク質については、肉と魚があるので、まずは分けて論じたい。
肉については、一切食べなかった。
それは2021年に血尿や濁った尿が二カ月おきぐらいに出るようになって実感したのだが、肉を食べるとそのようになるケースが増えてきたからだ。
高級な肉を買って食べればそうでもなかったのかもしれないが、少なくとも、私の場合、スーパーに普通に売っている肉などは、腎臓に負担をかけるようだったので、自然に避けるようになった。
ちなみに、うちの家内も基本的に肉は避けている。牛や豚が殺されるのはかわいそうだという感情が強いようだ。
私もTwitterや家内の感化を受けて、次第にそのような気持ちが強くなってきた。
また、基本的に動物性脂肪は、低温でも固まりやすいので、人の身体にはよくない。
それから、最近は、成長ホルモンなど、動物の飼育で何が使われているか心配な面が多い。
がんであるかどうかに関わらず、私も基本的に肉を食べる量は今後ともかなり減らしていくことになると思う。
一方、マスコミの記事では、時々、「肉を食べて老後を元気に」というような記事が出ていることがある。
「肉を食べる人は長生きする」(柴田博著)という本もあれば、「長生きしたけりゃ肉は食べるな」(若杉友子氏著)という本もある。
肉食を勧める考え方は、老人はフレイルと呼ばれる筋肉の虚弱な状態になりやすいので、タンパク質をたくさんとった方が良いということであろう。
実際にそれで長生きしている人もいるようであるから、私も断定的に動物性食品が悪いと決めつける気はない。
しかし、肉をたくさん食べる欧米の方ががんによる死亡率が高いので、おしなべて見ると、肉食よりは、伝統的な日本食の方が良いのだろうと思う。
日本の伝統的な発酵食品に含まれる「菌体タンパク質」は、肉の代替タンパク源として有効であると考えられてもいる。
大豆を納豆菌で発酵させた食品で、1パック(40g)に6.6gのタンパク質が含まれていて、これは同量の肉類に近いタンパク質量とされている。
また、肉を食べた方が、欧米型の食事になってがん患者が増え、病院にとってはお客さんが増えてありがたいという、穿った見方もできる。ちなみに、前者の「肉を食べる人は長生きする」の著者は医師であり、「長生きしたけりゃ肉は食べるな」の著者は、野草料理など自給自足の生活を提唱されている。
どちらを信ずるかは読者次第。
魚など魚介類のタンパク質は問題ないのではないかと、入院前までは私も考えていた。
ベジタリアンではなく、ぺスカトリアンで良いのではないかと。
しかし、実際に足腰の筋肉量が減って、なんとかタンパク質摂取量を増やさなくては、しかも、がん細胞の増殖を招かない形でと考え調べていた時に、Perplexityに次のことを教えてもらった。
タンパク質の摂取の問題
タンパク質の摂取はmTORを活性化し、がん細胞の増殖を促進する可能性がありますが、同時に筋肉維持や体力回復に必要な栄養素でもあります。以下の点を考慮することが重要です。
1. mTOR活性化の仕組み: 特にロイシンなどの分岐鎖アミノ酸(BCAA)はmTORC1を強力に活性化します。このため、BCAAを含む食品の摂取量や種類を調整することが推奨されます。
2. がん患者への影響: mTORC1は細胞成長や増殖を促進するため、がん細胞の増殖に寄与する可能性があります。一方で、mTORC1抑制はオートファジーを促進し、がん細胞の除去に役立つ場合があります。
3. 食事療法の工夫:
タンパク質の種類と量: 高品質なタンパク質を適量摂取し、過剰摂取を避ける。
タイミング調整: 運動後など筋肉がタンパク質を必要とするタイミングで摂取し、がん細胞への影響を最小化する可能性を探る。
抗炎症食品: オメガー3脂肪酸や抗酸化物質を含む食品で炎症を抑え、mTOR活性化の間接的な抑制を図る。
これらは個々の病状や治療方針に応じて調整する必要があるため、医師や栄養士と相談しながら進めることが重要です。
このコラムには書いてないが、動物性タンパク質と植物性タンパク質を比較すると、mTORの活性化は主にアミノ酸、特にロイシンのような必須アミノ酸によって引き起こされ、動物性タンパク質は必須アミノ酸を豊富に含むため、植物性タンパク質よりも効率的にmTORを活性化する傾向があるとのことである。
私の場合、ステージ4で、ある意味、崖っぷちであるため、念の為、魚介類も当面食べないようにした。
このコラムに書いてあるように、学術的でかなり難解であるが、mTORというのを活性化して、がん細胞の増殖に寄与する可能性があるとのことで、増殖だけは避けたいので、食べないようにした。
しかし、サバやイワシなど青魚などが含むEPAなどのオメガー3脂肪酸を摂取すると、コラムても紹介したEPA/AAの値を下げて、炎症を抑える効果があるので、オメガー3脂肪酸についてはサプリから摂取していた。
野菜煮込みスープのすすめ
炭水化物も摂らず動物性タンパク質も摂らずして、何を食べていたかというと、野菜煮込みスープと、大豆製品と、ナッツ類だ。
植物性タンパク質源として、無農薬栽培の、水煮大豆、豆腐、納豆、水煮あずき(砂糖なし)などを食べていた。
発酵食品も菌体タンパク質を含むので積極的に取りたいところだ。
それから、ビタミンEやB群のほか、高いエネルギー源のアーモンドなどのナッツ類は、空腹を満たすためにもついつい手が出てしまうほどよく食べた。
しかし、退院後は、毎朝、かなりの量の野菜煮込みスープを食べることを、療養の基本的な位置に据えていた。
野菜をどのようにして摂取すると良いかは、夫婦共々課題であった。
生野菜が一番良いかのような意見が多いが、しかし、実際に身体が吸収する栄養素と、生野菜を機械的にすりつぶして化学分析した結果とは実際にはかなり違う。
生野菜を消化吸収することで、全てのビタミンやミネラルなどの栄養素を吸収しているとは限らないとのことだ。
言うまでもなく、生野菜が良いという意見の人の大前提となる考え方は、ビタミンCなどは、加熱により壊れるという考えが前提になっている。
しかし、色々調べてみると、ビタミンCが加熱により、それほど失われるわけではないということを知るようになった。
一つには、あまり高い温度にせず、長時間でなければ、破壊されるのは限定的であるということ。
また、ビタミンCは酸化されて壊れるわけだけど、他の多くの野菜と煮込むのであれば、その抗酸化物質に守られるのではないかということ。
そして、何より大事なポイントは、野菜は加熱することで、細胞壁が壊れ、中にあるビタミンや栄養素が溶け出してくるということである。
この効果は結構大きく、熊本大学医学部名誉教授の前田浩氏の研究結果によれば次のとおり。
抗酸化力:野菜スープは生野菜をすりつぶしたものと比べて10〜100倍高い抗酸化力を持つ。
栄養素の溶出:95〜100℃のお湯で5分ほど煮ることで、野菜の細胞内の成分の80%以上がスープに溶け出す。
リコピンの吸収:トマトの場合、生よりも加工品(ジュース、ケチャップ、ソースなど)の方がリコピンの吸収が約3.8倍よくなる。
摂取量:茹でた野菜は、生野菜と比べて3〜5倍の量を食べられる。
前田浩氏は大学で制がん剤の研究をされていて、最後にこの野菜スープの力に目覚められたので、がん治療においていかに効果的であるか、説得力があると思う。
私も家内も、この野菜煮込みスープが「10〜100倍高い抗酸化力を持つ」と知って、一月半ばごろからは、毎朝、かなりの量の様々な無農薬野菜を30ー60分、弱火で煮込んで食べるようになった。
私のがん療養生活も基本は、この野菜煮込みスープが支えてくれたと思う。
家内も、私の看病と私が外れたことによる店の仕事の増加分を、意外に疲れることなく精力的にこなしてくれたが、それは、この野菜煮込みスープのおかげかと話していた。
無農薬、そして、できれば無化学肥料の野菜や食品は、まさに「生命力のある食品」であると思う。
農薬や化学肥料を使う現代の野菜は、昔と比べて栄養価が随分減っていると言われる。
生命力のある食品を作り出す人たちが増えるように、消費者も農業や食品産業を援助するつもりで、高額でもそのような食品を購入するのが良いと、私も強く思うようになった。
栄養価が高いと、食べる量も減らせるし、動物性食品にお金をかけるより、野菜などの食品に回すのが、健康維持には賢明であると思う。
野菜煮込みスープには、ブロッコリー、菊菜、菜の花、小松菜、芽キャベツ、ネギ、セロリ、玉ねぎ、ニンジン、カブ、シメジ、エリンギ、ミニトマト、レモンなど、様々な野菜をあまり種類に構うことなく入れていたが、大体必ず、しょうがとニンニクも入れていた。
特にショウガは、加熱することで、ジンジャロールがショウガオールに変わって体を温める効果が増大するので、ショウガはおすすめである。
4.大腸洗浄
がん患者では血液の汚れは大問題であるので、特に大腸に問題があって、排便がうまくいっていないような場合は、大腸洗浄が良いと思う。
大腸内の宿便等を洗い流すことで、余計な老廃物が吸収されて血液を汚すことがないようにしたいものだ。
当初、家内が、マコモ乳酸菌の大腸洗浄が良いという情報を仕入れてきて、最初は、そのマコモ乳酸菌の液体をかなり薄めて洗浄液として、1ー2リットル程度使っていた。
ゲルソン療法という療法ではコーヒー洗浄を勧めているようであるが、コーヒーはかなり刺激が強いので、私は、コーヒーよりは良いと思う。
しかし、途中から、マコモ乳酸菌ではなく、重曹で大腸洗浄をするように切り替えた。
シモンチーニ博士は重曹点滴を勧めているが、重曹点滴をしてくれる医者が見つからない限り、一般人は実行できないので、「がんの新しい治療法」をシモンチーニ博士の監修の下で書いた世古口裕司氏の勧めに従った。
しかし、大腸がんなど文字通りの消化器系のがんではないし、すぐに排泄されて勿体無いので、私は濃度は数パーセント程度にしておいた。
世古口氏は10ー20%を勧めておられるが、これはかなり大量の重曹を水に溶かすこととなる。
点滴の場合、血液で血管の末端の毛細血管に運ばれ、そこでは血管の先が開いていて、組織にそのまま重曹が運ばれるだろうが、腸内の場合、腸壁がうまく吸収してくれるとは限らない。
一般に、液体に溶け込んだ物質の濃度が高く浸透圧が生理食塩水より大きければ、むしろ水分が腸壁から腸内に吸い込まれるだろうと思う。
下剤に使われる水酸化マグマネシウムもこの原理が使われている。
しかし、すでに述べたように、重曹点滴をしてくれる医師が、その後2月になって見つかるまでの間、時々、私はこの重曹にやる大腸洗浄をしていた。
腸の大切な役割
腸は、消化以外にも以下のような重要な役割を果たしており、生物の健康にとって中心的な存在です。進化の観点からも、その多機能性が生存に不可欠であることが示されています。
1. 免疫機能の中心
腸には体内の免疫細胞の約60~70%が集中しており、外敵(細菌やウイルス)を認識し、排除する防御システムが備わっています。
腸内細菌叢が免疫調整に重要であり、善玉菌と悪玉菌のバランスが免疫力を左右します。
2. セロトニン産生
腸は「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの約90%を産生します。腸内細菌が作る短鎖脂肪酸がセロトニン合成を促進し、精神的安定や気分の向上に寄与します。
3. 血液造血への影響
腸内環境は造血幹細胞の活性化にも関与します。腸炎などで腸内細菌が体内に流入すると、骨髄の造血幹細胞が活性化し、腸管修復や免疫応答を助けます。
4. 進化的視点
腸は「内なる外」として外界と接触する広大な面積を持ち、栄養吸収だけでなく病原体防御の最前線として進化しました。
腸内細菌との共生関係も進化の中で形成され、人間の健康維持に欠かせない存在となっています。
これらの多機能性から、腸は「第二の脳」とも呼ばれ、健康維持において極めて重要な役割を果たしています。
5. 重曹点滴
シモンチーニ博士がイタリア政府などから迫害されたとはいえ、私たちには重曹点滴ががん治療に有望であることは明らかだった。
そう考える理由を箇条書きで述べておこう。
◯第2章ですでに述べたように、がんは真菌由来と考えられ、酸やアルカリは真菌退治に効果的である
◯シモンチーニプロトコルでは、多くのがん種で70~80%の治癒・改善効果が報告されており、特殊な技法を用いる場合には最大96%の治癒率が達成されたとの報告がある
◯世古口裕司氏の「がんの新しい治療法」はたくさんの人に読まれているようで、社団法人の研究会も、それを無視できないからか、重曹点滴の治験を始めていること
◯日本でも昭和30年代に大阪大学病院耳鼻科で、放射線治療や抗がん剤治療の補助療法として重曹点滴療法が使用され、76例中多くの患者で発熱や食欲不振の改善、不快症状の消失が見られた。
◯重曹点滴は、耳鼻科において、メニエール病やめまいの治療法として古くからよく使われており、(シモンチーニ博士は糾弾されたが)安全性には問題ないと考えられる
以上の次第で、私たちは重曹点滴をしてくれる医師を人工知能に訪ねて探した。
社団法人の研究会でも良かったのかも知れないが、13万円程度で比較的高額で、診断も伴うであろうし、体制側の医療ビジネスに利用される心配(治験の上、効果なしとの結論にされる心配)も感じたので、とある某県のクリニックで重曹点滴を受ける手配を家内がしてくれた。
私はすでに徐々に回復していたのでそこまで急いで直す必要があるかと思ったが、脇腹のしこりが色々な療法を同時に実行していても、結構執拗に残っていた。
また、一回、重曹点滴に行って、脇腹を触ってしこりが奥に1センチほど凹んだ実感を得たので、家内の意見通り、シモンチーヌ・プロトコルに従い、某クリニックで6日連続で点滴を受けた。
ただし、6回目は京都に帰って訪問介護サービスの看護師さんに、その医師の指導のもと、点滴をしてもらった。
このような訪問介護方式の看護師さんの派遣は、保険診療の対象となり安上がりため、毎日6日眷属で来てもらえるたら、おすすめである。
6.高濃度水素吸引
私たちは、自分たちの酵素風呂店で生かすため、水素水には、すでに5年ぐらい前から関心を持って、専用の水素水を作る機器を利用したりしていた。
また、その後、ボトルタイプの水素発生器も利用していて、水素は既に馴染みの深いものであった。
かつては、市販されている水素水は製造時に封入されても、実際に飲むときには、溶存している水素が外に出てしまって濃度が下がるなどの点から、かなり疑わしいとの批判が多かったが、最近はその場で作る水素水が出回っていて、先進的なクリニックで水素水が提供されているところを見かけることも多くなった。
そんな折、私が入院中、ステージ4の末期でなんとか最悪の事態を防ぎたいと、人工知能との対話で、最近はもっと高濃度の水素発生器があることを知った。
かなり高額ではあるが、家内にそのようなものがあると伝えたところ、まさか、運よく知り合いの業者から比較的安価に入手して、二日程度のスピードで、私は病院のベットで、ずっとこの水素を吸飲することができるようになった。
吸ったからと言って、すぐに気分が良くなるというものではないが、長い間使い、また、いろんな情報を得て、私なりに考える水素吸引の重要性は次のような点である。
◯言うまでもなく、水素は非常に小さな分子であるので、吸引により、身体の隅々にまで水素が行き渡り、身体に悪影響をもたらす活性酸素を除去してくれる
◯高濃度水素吸引についての効果を示す研究結果のあること「具体的に示す)
◯(私なりに補足すると)エネルギー産生のため酸素を活用するミトコンドリアでは活性酸素が出やすく、それがそこの体内環境を悪化させると考えられるため、炎症やがんの増殖を防ぐためには有効と考えられる。
もっともかなり回復してくると、常時水素吸引のカヌーレに繋がれていると、自由な行動を束縛するという面倒さはある。
しかし、不意に調が悪化するような時もあり、そのような時は大変心強い。そのような時は、大人しく吸引して寝床で横たわっていた。
高濃度水素吸引の健康効果は、以下のような定量的なデータや研究結果に基づいています:
1. 抗酸化作用
水素は悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を選択的に除去し、細胞損傷を軽減します。これにより、老化防止や生活習慣病(糖尿病、動脈硬化など)の進行抑制が期待されます。
2. 血流改善と炎症抑制
高濃度水素吸引により血中水素濃度が約2%に達すると、血流が改善し、冷え性やむくみ、筋肉痛などの症状が軽減されることが報告されています。
3. 自律神経の調整
慶應義塾大学の研究では、水素吸引が交感神経の過剰な活性化を抑え、血圧降下や睡眠の質向上に寄与することが示されています。
4. 疲労回復と筋柔軟性向上
高濃度水素+酸素ガス吸入が下肢の血流動態や筋柔軟性を改善し、運動能力向上に寄与する可能性が示唆されています[8]。
これらの効果は個人差があるため、継続的な利用や医療機関での相談が推奨されます。
7.温熱療法
がん治療における温熱療法というとハイパーサーミアと呼ばれる治療について語られることが多いが、ここでは、私も活用した、酵素風呂、陶板浴、三井温熱式について、述べたい。
温熱療法で共通する効果は次のの二つの点にまとめられるだろう。
温熱療法のメカニズム
1. 直接的ながん細胞死滅: がん組織は血流が少なく熱を蓄えやすいため、42.5度で死滅するとされ、加温によって細胞死を誘導する。
2. 免疫活性化: ヒートショックプロテイン(HSP)の生成により、免疫細胞(NK細胞など)が活性化し、全身のがん細胞への攻撃が促進される。
酵素風呂
家内と私で酵素風呂店を経営しているので、私は療養期間中も含め、ほぼ毎朝、酵素風呂に入っていた。
酵素風呂店は、日本国内におそらく400軒ぐらいあり、一般の方も最寄りの酵素風呂店を利用できると思うが、がん療養の方には、週1ー2回以上の入浴を勧めたい。
身体がかなり弱っていると5分程度しか入れないかもしれ無いが、高い温度で10分から15分ぐらい入浴すると、汗がたくさん出て、その後、ぐっすりと眠ることができる。
入浴中だけでなく、この睡眠により、副交感神経がしっかり働いて身体の修復作業が進む。
普通の温泉やサウナと比べても、体の芯までの温まり具合は、酵素風呂の方が格段に良いので、ぜひ試してみることをお勧めしたい。
陶板浴
私の店には一人分の陶板浴用の板も備えてあり、短めに酵素風呂に入った後、この陶板浴で発汗を補完していた。
酵素風呂の利用の難しい人は、自宅でこの陶板を購入して、頻繁に活用されると、回復も早いだろうと思う。
45℃程度に設定して20分ほどその上に仰向けに寝て過ごす、ということを何度もも繰り返すと効果があるようだ。
私の場合、陶板は店にあるので一日一回だけであったが、何度も利用すると、副交感神経優位な状態を容易に作ることができて、回復に貢献すると思う。
三井温熱式
〇〇さんが開発されたアイロンコテのようなもので身体を温める装置があり、家内が店での施術としての利用のためもあり購入してくれた。
このアイロンコテで、背中全体の特に骨の部分を温めると、神経全体をかなりリラックスさせるようである。
患部への局所的な利用についても可能性があると思う。
特にがん組織が皮膚表面に近い場合は効果的であろう。
食道がんのステージ2と診断された76歳女性が、放射線治療と抗がん剤治療を受けるも骨髄抑制が発生して抗がん剤治療は中止し、入院中に家族(夫)が1日3回、計8時間の三井温熱療法を毎日施行したところ、身体状態が向上し、1か月後のCT検査で腫瘍が消失したとの報告がなされている。
8. 運動療法
がん患者が運動をすることは、 低下しやすい筋肉量を維持して、サルコペニア(筋肉減少症)を予防するほか、血流の改善で回復を促進し、合併症リスクを低減したり、免疫細胞を活性化させ、がん細胞の増殖抑制に寄与したりする。
私は、入院中などは、ベッドの上でも、簡単な運動をしたが、退院後は、近所のchocoZAPに週に数回通って、運動パフォーマンスの向上に努めた。
特にトレッドミルを使ったウォーキングとジョギングを主体にし、10分で区切ってしばらく休み、そのウォーキングやジョギングを体調に合わせ2〜5回ほど繰り返した。
体調の思わしくない時は、時速4キロぐらいから、体調の良い時は時速6キロぐらいから開始し、一分あたり0.2キロずつ設定を早めることとしているが、この方式はお薦めである。
歩いていると徐々に体が温まるので難なく加速できる。
時速6〜7キロを超えるとウォーキングからジョギングに切り替え無いと追いつかないが、これもまた無理なく対応できて良いと思う。
そして、10分間で歩いたり走ったりした総距離数をメモった。
それがどれだけ伸びるか伸びないかで自身の回復度合いを測ることができ、お薦めである。
91歳にして世界最高齢のアイアンマン選手として活躍を続ける稲田弘さんという凄い人がいるが、私もこれからの人生はぜひこの方に見習いたいと思っている。
彼の健康と運動能力を支える秘訣は以下のような習慣にあるとのことだ。
•体幹トレーニングとバランス感覚の強化:バランスボールやゴムチューブを使ったシンプルなエクササイズを継続し、年齢に応じた負荷で体力を維持している。
•栄養バランスの取れた食事:14種類の野菜やキノコ類を使った特製スープや発酵食品を取り入れ、腸内環境を整えている。
•規則正しい生活:毎日8時間の睡眠を確保し、早寝早起きを徹底している。
•ポジティブな精神と探求心:「今が青春」と考え、新しいトレーニング方法を試し続ける姿勢が老化防止に役立っている。
稲田さんの生き方は、年齢に関係なく身体を鍛え続けることが可能であることを示しており、私も彼の姿勢に学び、健康な身体づくりを目指したいと思う。
WHOガイドライン
WHOのガイドラインによると、がん治療中および治療後の運動療法は患者の健康に有益であり、特にがんサバイバーを含む慢性疾患患者に推奨されています。以下が主なポイントです:
推奨される運動量: WHOは、週150~300分の中強度の有酸素運動、または75~150分の高強度運動、もしくはこれらを組み合わせた活動を推奨しています[3]。
運動の種類: 有酸素運動(ウォーキングや自転車)とレジスタンス運動(筋力トレーニング)が推奨され、体力維持や筋力回復に効果的です。
効果: 運動は倦怠感の軽減、体力や筋力の向上、生活の質(QoL)の改善、不安やうつ症状の緩和に寄与します。
安全性: 適切なリスク管理を行えば、がん患者にとって運動は安全であり、有益です。
これらのガイドラインは患者個々の状態に応じて柔軟に適用されるべきであり、医師や専門家と相談しながら進めることが重要です。
1. サプリについての基本的考え方
私たちは、色んなサプリがある中で、抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用など、病状の改善に役立つ作用のあるものを選択した。
しかし、毎朝、かなりの量の無農薬野菜の煮込みスープを摂っていれば、十分な栄養素をとっているかもしれないため、時間をおいた空腹時などにサプリで補った。
以下に活用したサプリのそれぞれについて、私の感想と、人工知能による解説をコラムとして付けておきたい。
◯ヨモギ粉末
ヨモギ粉末は、小さじ一杯分を直接口に入れて、水に溶かしながら、一日に1ー3回ぐらい飲んでいた。
ヨモギには抗マラリア薬として有名なアルテミシニンという成分が含まれて、強い抗がん作用があり、鉄と反応して活性酸素を生成し、がん細胞を死滅させる仕組みが確認されており、その効果に期待してよく服用していた。
新芽ヨモギ粉末というのは、結構美味しく服用できた。
ヨモギ粉末は、ヨモギ(Artemisia princeps)を乾燥・粉砕して作られた食品で、栄養価が高く、健康効果が期待される和製ハーブです。以下にその特徴と健康効果を解説します。
特徴
ー 栄養成分: ヨモギ粉末には、ビタミンA、B群、C、K、カルシウム、鉄、カリウム、βカロテン、クロロフィル(葉緑素)、ポリフェノールなどが豊富に含まれています 。
使用方法: ヨモギ餅やお茶、パンやクッキーの風味付けなど幅広く利用可能です。
健康効果
1. デトックス作用: クロロフィルが体内の毒素を排出し、血液を浄化する効果が期待されます。
2. 貧血予防: 鉄分やビタミンKが造血を助け、貧血予防に役立ちます。
3. 便秘改善: 食物繊維が豊富で腸内環境を整える効果があります。
4. 抗酸化作用: ポリフェノールが活性酸素を除去し、老化や生活習慣病の予防に寄与します。
5. 冷え性改善: 体を温める作用があり、「よもぎ蒸し」などで女性の冷え性対策にも利用されています。
注意点
過剰摂取は下痢や胃もたれを引き起こす可能性がありますので適量を守ることが重要です。
◯ハルウコン粉末
家内に勧められ、特に入院中は、起きている間、必ず3時間おきに、添付のごく小さなスプーンにすり切り一杯ずつ服用した。
ショウガ同様身体を温める効果は時折実感した。
春ウコン(キョウオウ)は、ショウガ科クルクマ属の植物で、健康維持に役立つ成分を多く含む生薬です。以下にその特徴と健康効果を解説します。
特徴
成分: 春ウコンにはクルクミン、精油成分(秋ウコンの約6倍)、ミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)が豊富に含まれています。
用途: 主に根茎が利用され、染料や香辛料としても使用されます。
健康効果
1. 抗酸化作用: クルクミンが活性酸素を除去し、細胞の損傷を防ぎます。
2. 肝機能の向上: 胆汁分泌を促進し、解毒作用をサポートします。
3. 消化促進: 胃液分泌を助け、消化不良の改善に寄与します。
4. 抗炎症作用: 関節炎やアレルギーなどの炎症性疾患を緩和します。
5. 血流改善: 血液をサラサラにし、動脈硬化や心血管疾患の予防に効果的です。
注意点
過剰摂取は肝臓への負担になる可能性があるため、適量を守ることが重要です。
春ウコンは健康維持に役立つ一方で、摂取量や体質に応じた使用が求められます。
◯クロレラ
まあ朝大量の無農薬野菜の野菜煮込みスープを摂取していたのであまり必要性は感じなかったが、たまに服用した。
野菜摂取の少ない人は、とりあえずクロレラを摂取するのがお薦めだ。
クロレラは、緑藻類に属する微細藻類で、栄養価が非常に高く、健康維持に役立つスーパーフードとして知られています。以下にその特徴と健康効果を解説します。
特徴
栄養成分: クロレラは約60%がたんぱく質で構成され、9種類の必須アミノ酸を含む完全なたんぱく源です。また、ビタミン(A、B群、C、E)、ミネラル(鉄、マグネシウム、カルシウム)、葉緑素、食物繊維などが豊富です。
特有成分: クロレラ成長因子(C.G.F.)が含まれ、細胞の修復や再生を促進します。
健康効果
1. 免疫力向上: マクロファージの活性化やインターフェロン生成を助け、体の抵抗力を高めます。
2. 抗酸化作用: 活性酸素を除去し、老化や生活習慣病のリスクを軽減します。
3. デトックス効果: 葉緑素や食物繊維が有害物質を吸着し、体外排出を促進します。
4. 貧血改善: 鉄分や葉酸が造血を助けます。
5. 血圧・コレステロール低下: 血液循環を改善し、高血圧や動脈硬化の予防に寄与します。
6. 腸内環境改善: 食物繊維が便秘解消に役立ちます。
注意点
クロレラは高栄養食品ですが、過剰摂取は消化不良やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。適量摂取を心掛けましょう。
クロレラはバランスの良い栄養補給ができるため、日常的な健康維持や生活習慣病予防に適した食品です。
○MCTオイル
野菜煮込みスープ中心で低カロリーなので、野菜スープにかけたり、手っ取り早くエネルギーを補いたい時にそのままスプーン三杯ほど飲んだりしていた。
これはアメリカなどでもコーヒーに入れて飲む人が多くかなり注目れているようだ。
無味無臭なので抵抗なく飲むことができる。
MCTオイル(中鎖脂肪酸油)は、ココナッツやパームフルーツ由来の中鎖脂肪酸を主成分とする食用油で、消化吸収が速く、エネルギー源として優れています。以下にその特徴と健康効果を解説します。
特徴
中鎖脂肪酸: 長鎖脂肪酸に比べて分子が短く、小腸から直接肝臓に運ばれエネルギーに変換されやすい。
無味無臭: 料理や飲み物に加えやすい。
用途: 医療・介護現場やスポーツ栄養で広く利用。
健康効果
1. 脂肪燃焼促進: 日常活動時の体脂肪や内臓脂肪の減少が確認されています。
2. エネルギー補給: 消化吸収が早いため、疲労回復や運動時のエネルギー補給に役立ちます。
3. 脳機能サポート: ケトン体生成を促し、脳のエネルギー源として利用されることが期待されています。
4. 生活習慣病予防: 肥満改善や血糖値管理への効果が示唆されています。
注意点
過剰摂取は下痢などの消化器症状を引き起こす可能性があります。
揚げ物には不向きで、生食で使用するのが一般的です。
MCTオイルは、健康維持やダイエット、スポーツパフォーマンス向上に役立つ便利な食品です。
○パウダルコ
外国産であるが、家内に勧められて毎日同じ2錠をカプセルを取って服用していた。
コラムにあるように抗真菌作用があるとのことで、がんの正体が真菌類であることが明らかになってきているので、その効果を期待して服用していた。
パウダルコ(紫イペ)の抗真菌作用は、主にその樹皮に含まれる有効成分ラパコール(Lapachol)やナフトキノン誘導体によるものです。これらの化合物は、真菌の細胞膜や代謝系に影響を与え、真菌の増殖を抑制します[1][5]。
ラパコールは、活性酸素種(ROS)の生成を促進し、真菌細胞に酸化ストレスを与えることで殺菌作用を発揮します。また、細胞内のエネルギー代謝を妨害し、アポトーシス(細胞死)を誘導する可能性も示唆されています[1][2]。
◯抹茶
中学生ぐらいから、勉強前にはコーヒーばかり飲んでいたが、この歳になって、コーヒーは少し合わなくなってきた。
ほうじ茶にせよ、コーヒーにせよ、焙煎されたものには、発がん性のあるアクリルアミドが含まれているとされている。
そのためかどうかはわからないが、同じことカフェインの入った飲み物としては、お茶があり、退院後は、無農薬栽培された抹茶を飲んでいた。
抹茶の場合は、特にお腹の具合が悪くなることなく、体にあっているように思う。
抹茶の抗炎症作用は、主にその成分であるエピガロカテキンガレート(EGCG)によるものです。以下はその生理化学的メカニズムです:
1. 活性酸素種(ROS)の除去
EGCGは強力な抗酸化作用を持ち、体内で発生する活性酸素種(ROS)を無毒化します。これにより、炎症反応を引き起こす酸化ストレスが軽減されます。
2. NFーκB経路の抑制
ROSが減少すると、炎症を促進する転写因子NFーκBの活性が抑制されます。これにより、炎症性サイトカイン(例:TNFーαやILー6)の産生が低下します。
3. 抗炎症酵素の活性化
抹茶に含まれる他のカテキン類も、炎症抑制に寄与する酵素の活性を調整し、慢性的な炎症状態を緩和します。
これらの作用により、抹茶は炎症関連疾患の予防や改善に役立つとされています。
私の場合、最初の一ヶ月ほどは、痛み止めを飲ま無い限り、四六時中痛みを感じていたが、サプリの中には抗炎症作用のあるものもあり、その点も考慮するようになった。
抗炎症作用の高い食品として、以下が推薦されます:
1. 脂の乗った魚(サーモン、イワシ、銀ダラ)
オメガ3脂肪酸が豊富で、炎症を抑える効果があります。
2. ベリー類(ブルーベリー、ブラックラズベリー)
ポリフェノールを含み、炎症反応を中和します。
3. 発酵食品(納豆、味噌、ヨーグルト)
腸内環境を整え、全身の炎症性マーカーを低下させます。
4. アボカド
抗酸化物質や一価不飽和脂肪酸が含まれ、炎症を軽減します。
5. しょうが
強力な抗炎症作用があり、痛みや腸内トラブルにも効果的です。
これらをバランスよく摂取することで、慢性炎症の軽減が期待できます。
3. その他
高濃度ビタミンC点滴
大学の化学の教科書の基礎を築いたとも言える化学者ライナス・ポーリングが提唱したのが高濃度ビタミンC点滴である。
ビタミンCが作りだす過酸化水素を、正常細胞はカタラーゼにより無害化でからものの、がん細胞はカタラーゼを持っていないので無害化できず死んでしまうという、選択的な作用をするので、私も期待し2021年以降7ー8回点滴をしてもらった。
自由診療で一回あたり2万円かかる。
一回の点滴でどれほどの効果があるか、そう簡単にはわからないが、点滴の後、少なくとも半日ぐらいは心なしか元気が出たような気もする。
Perplexityで調べても、高濃度ビタミンC点滴ががん治療においてどれほどの治癒効果をもたらすのか定量的なデータが出てこないので、何とも言えないが、ライナス・ポーリングが提唱したからだから、きっと何回か続けると効果があるのかもしれない。
聞くところによると、現在の高濃度ビタミンC点滴は美容目的でしてもらうケースも多いようだ。
なお、ビタミンCの点滴の液体には防腐剤入りのものがあり、人工知能はたちだころに防腐剤入りは点滴には相応しくないと回答した。
国産の点滴に防腐剤が入っているという話もあり、あるクリニックではアメリカ製のものを使い、別のあるクリニックでは韓国製のものを使っていた。
ある薬液
入院中、起きている間、2時間おきにある薬液を一定量飲んでいた。
家内が知り合いに勧められ譲り受けたものだが、これについては事情があり詳細には書けない。
この薬液が回復にどの程度効いたのかも、大量的に切り取って評価する方は難しいが、入院中、順調に回復したのも、この薬液のおかげもあっだかもしれない。
サルベストロール
サルベストロールというサプリは、2021年当時はよく服用していた。
サルベストロールは、植物に含まれる天然成分で、特に無農薬栽培の野菜や果物、ハーブに多く含まれま、植物が真菌(カビ)や病原体に攻撃される際、防御反応として生成される物質で、抗菌作用を持つ。
この成分は、がん細胞特有の酵素「CYP1B1」と反応して活性化し、がん細胞を選択的に排除する働きを持つことが研究で示されている。
現代では農薬の使用によりサルベストロールの含有量が減少しており、100年前と比べて摂取量は約10分の1になっているとされており、そのために、サプリメントでの補充が推奨されている。
しかし、世古口裕司氏は著書の中でこのサプリの利用は勧めていない。サルベストロール単独ではなく、他の成分と一緒になってこそ効果があるとの考えのようだ。
私はその後はサルベストロールは摂取するしていない。
高価であることも大きな理由だが、無農薬野菜をたくさん摂るようになれば、それらに含まれるため特にサプリとして補う必要はないと考えたからだ。
がんの正体が真菌だとすると、抗菌作用を持つサルベストロールは、がん治療に効果技あるはずである。
植物にがんが発生しないのも、このような抗菌作用の成分を備えているからかもしれない。
呼吸法
人が深く眠っている様子を観察すると、規則的で一定のリズムで呼吸していることがわかる。
2005年、メイヤーは心拍数の変動が呼吸と連動していることを発見し、この変動から人間には約10秒周期の基本リズムが存在することを明らかにした。このリズムは「メイヤー波」と名付けられている。
多細胞生物が呼吸を始めたことで、生物全体が一定の基本リズムを獲得し、それがあらゆる臓器に影響を与える可能性がある。
『マインドフルネスを超えた呼吸法』という書籍では、この呼吸法を習得することが健康維持において重要であると述べられている。
また、息を吸う際には交感神経が、息を吐く際には副交感神経が働き、それが心拍のリズムに影響を与えることが知られている。
このため、心拍リズムを調べることで、メイヤー波に基づいた一定のリズムが保たれているかどうかを確認できる。
この原理を応用した呼吸法トレーニング用アプリも存在し、その一例として「Heartrate Coherence」というアプリがある。このアプリでは、スマートフォンの光センサーに指を置くだけで心拍間隔を測定し、それが10秒周期の呼吸リズムと一致しているか評価する。これにより、自然な呼吸法の習得に役立つとされている。
関心のある方は試してみてはどうだろうか。
私も、できるだけ、休養する時には、窓から青空を見たり風の音を聞いたりして、生物が持つ自然な太古からのリズムを取り戻したいと思っている。
DENBAヘルス
退院後、一ヶ月ほどDENBAヘルスという健康サポート機器をリースで活用した。
DENBA Healthは、もともと食品の鮮度保持技術として広く利用されている技術を応用したヘルスケア製品である。
この装置は、空間に特殊な電場を形成し、体内の水分子に微細な振動を与えることで、リラクゼーションや代謝促進、体調維持をサポートすることを目的としている。
空間電場技術により、水分子を振動させて細胞活動を活性化することで、酸化抑制や血液循環の促進、自律神経系のバランスサポートが期待されるとのことである。
機器に繋いだマットを布団のシーツの下に敷いて置くだけで、空間の周囲1メートルほどに特殊な電場が形成され、体内の水分子がわずかに振動して、体内の生理的な化学反応を促進するのだろうと思う。
この会社のホームページにインタビュー動画がいくつか載せられているが、トップクラスの体操などのスポーツ選手も利用しており、故障や疲労の早期回復に役立っているとのことで、私たちも療養に役立つ画期的な技術と思い、試させてもらうこととした。
一ヶ月ほど使用してみて、二、三度脇腹の痛みが、この機器のマットの上で柔らぐのを実感した。
また、副交感神経が優位になるのか、すぐに眠気に誘われるような印象であった。
購入するかどうか迷ったが、高額で、他の治療費も嵩んでいたので断念した。
ちなみに、メルカリでもがん患者の家族に使っていたという記述があった。(ただし、中古で他所から買った場合、会社は製品保証などはしないとのことである)
家計に余裕がある人は試してみても良いかもしれない。
フェンベンダゾール
動物の駆虫薬として売られている薬であるが、抗真菌作用があるようで、世古口裕司氏の動画などで紹介されていてその名を私たちも知った。
動物用で、人間も使って大丈夫か保証できないので、おすすめはできないが、使いたい人は自己責任でという前提で紹介されていた。
実際にこの薬を使ってがんが治った人がいるとのことで、がんの正体が真菌であるとするともっともなことと思う。
私たちもネットで外国のものを購入したが、商品に英語の説明もなく、わずか10錠しか入っておらず、犬猫などの動物用で人間の体重で計算すると、一度に一箱服用しなくてはならない計算になった。
だから、これが本当に効果があるかどうかは、十分に試せていないが、他の選択肢のない方には一つの選択肢かもしれない。
よく似た薬にイベルメクチンというのもあるが、人工知能で、それぞれの作用機序を検討すれば何か参考になるかもしれない。
4.痛みのコントロール
「病は気から」であり、気持ちの持ち用で痛みなんて吹き飛ぶと健康な人の中にはそう考える人もいるかもしれないが、一ヶ月以上、痛み止めを飲まないか限り、24時間痛みが続いた者の気持ちはわからないかもしれない。
痛みとは、身体が回復しようとしている証のようなものなので、薬はできるだけ利用しないに越したことはないのであるが、痛み止めだけは例外である。
その一つの合理的な理由は、痛みが続くと交感神経が優位になり、副交感神経窯十分に働かず、身体が休まらないからである。
私も、痛み止めを服用しないと、逆さの痛みでも眠りにつくことはできなかった。
それで、入院後はカロナールのお世話になった。カロナールの成分はアセトアミノフェンで、特に副作用や依存性もないと確認して、最初は毎日2回程度服用し、回復に伴い徐々に服用回数を減らしていった。
入院中、二、三度カロナールでも効かない強い痛みがあり、医師に相談したところ、トラマゾールという薬を勧められたが、結局こちらの強い痛み止めは一錠も飲まなかった。
ドラマゾールは、アメリカで人々をゾンビのようにしてしまうと大きな問題になっているフェンタニルと同じ類の鎮痛剤ということで、警戒したからである。
痛み止めのレベルを何とか上げることなく回復しようとしたわけだ。
すでに述べたように、他に抗炎症作用のある食品やサプリもあるので、それらもうまく利用すると良いのだらうと思う。
痛みの元となるプロスタグランジンを生成するアラキドン酸というオメガ6の脂肪酸に対して、オメガ酸の脂肪酸の比率が高いとよいようなので、オメガ3のサプリを積極的に摂取した。
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